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地震感知器(じしんかんちき) 【防災用語辞典】地震感知器

地震の初期微動を捉え、エレベーターを安全に最寄り階に移動させるためには欠かせない装置。

執筆者:荒井 健一

防災用語辞典 Topさ行>地震感知器【ELV】

地震感知器(じしんかんちき):Seismic Swich

地震を感知して、信号を発信する装置。この信号をELV監視盤が受信すると、最寄り階にELVを停止させる。 地震感知器
エレベーター監視盤
私たちが、普段何気なく使用しているエレベーターには、乗車した人々を守るために様々な安全管理がされています。その中の一つに「地震感知器」があります。

どんな設備かと言いますと、その名の通り「地震を感知する機械」です。地震には、初期微動と言われるP波と、主要動と呼ばれるS波がありますが、このうちのP波を捉える機械が一般的です。

地震の初期微動であるP波を感知する事で、本震が来る前に最寄り階に停止させるための装置であり、表示装置の付いているエレベーターでは、地震管制運転に切り替わった事が、赤文字で表示されます。

P波:地震の縦波(1次[Primary]の波=初期微動)
S波:地震の横波(2次[Secondary]の波=主要動)

後から感知したS波が、設定値よりも小さければ、自動的に通常運転に戻るエレベーターもあります。防災センターから手動で通常運転に戻す必要があるエレベーターもありますが、古い建物にはこれらの装置が一切取り付けられていないエレベーターも残っているので注意が必要です。

地震感知器が作動しなかった時の対処法

この感震機が付いているかどうかの見分け方は…結構わかりにくいです。「地震だ!」と、思った時にエレベーターが停止しなければ、付いていないと判断するほうが無難です。ただ、築5年程度の高層ビルのエレベーターに乗っている時に、震度4の地震を体験しましたが、エレベーターは停止しませんでした。

その時は、「ガコーン!!」と大きな音がしたので、「メンテしてないのかなぁ~?」なんて話していたのですが、エレベーターを降りてしばらくすると携帯に「地震情報」がメールで送られてきたので、地震が発生してそういう状況になったことを知りました。レアケースだとは思いますが、地震感知器が設置されているビルでも、このようなことが起こります。

これらのような状況でエレベーター内で地震に遭遇した場合は、地震を感じたらすぐに停止階選択ボタンをすべて押し、出来るだけ早くエレベーターから降りる必要があります。階と階の間で停止してしまって、閉じこめられたら大変です。

●全て見せます!「防犯窓」



最近は物騒になってきましたので、駅などの不特定多数の人々が利用するエレベーターなどでは、中が見えるように窓が付いたエレベーターが増えてきています。

防犯窓というのですが、このタイプのエレベーターですと、中を見ることが出来ます。

この窓からは、人々の安全だけではなく「地震感知器」や落下時の「衝撃吸収用スプリング」なども見ることが出来ますので、お暇な時にでも覗いてみてください。

これらは、ちょっとした縁の下の力持ちです。

その他の地震感知器

地震感知器 地震感知器

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