防災/防災関連情報

救助ロボット『ロボキュー』 ソフトとハードの微妙な関係(2ページ目)

有毒ガスや危険な作業を伴う場所での救助作業の為に研究開発され、改良を重ねてきた『救助ロボット』です。進みゆく最新技術に我々の防災対策はどこまで対応出来ているのでしょう?

執筆者:荒井 健一

ロボキューには、火災などによる煙の中や、人が通過する事が出来ないような熱気等が充満する災害現場で要救助者を救出するための「濃煙内撮像装置」、災害現場の中の様子を確認するための「前方監視カメラ」、危険なガスなどを判別する「可燃性ガス測定装置」モニターでは識別できないような障害物を確認するための「障害物検知装置」等が装備されています。

「探索」「掘削」「搬送」のすべてをこなせるこのロボットですが、現段階では大地震などの災害には金銭面でも技術面でもまだまだ対応しきれないでしょう。いつの日か、この素晴らしいロボットが全国の各消防署に配備できるような日が来るのを心待ちしながら、我々は『今』出来る事をすべきでしょう。

東京都の石原都政は、東京都震災対策条例で『自らの生命は自らが守る』という自己責任原則による「自助」の考え方、『自分たちの町は自分たちで守る』「共助」の理念を普及することを提唱しています。災害が起きたとき、自分や家族に命の危険が迫っても、「その時」は消防も警察もいません。大地震の際、家具に挟まれてしまったら? 火災が起きてしまったら? バールやジャッキなどを準備してあれば、救出出来る可能性は飛躍的にあがります。消火器を用意しておき、訓練などをしていれば初期消火も不可能ではありません。でも、何の準備もしていなかったなら…。

過去の災害事例には、震災直後は火災が起きていなかった地域なのに、救助作業をしている人が倒壊した家の中に入ろうとしたが、懐中電灯を持っていなかったのでライターを使用して明かりを確保しようとしたところ、漏れていたガスに引火してしまい、大火災に発展した例もあります。
一人一人の防災意識知識が向上する事で、その地域の危険度は大幅に軽減させる事が出来ます。やるべき事を挙げはじめたらきりがないでしょうが、出来る事から少しずつ始めましょう。防災と聞くとお金がかかるイメージが先行してしまいますが、アイデアと工夫で少ない出費に押さえる事も可能ですし、自治体から震災対策への補助金がでる地域もあります。

まずは、ご自分の住んでいる地域の特性を知り、何に備えればいいのかを知っておきましょう。

ロボキュー
全  長 3.98m
全  幅 1.74m
全  高 1.89m
総 質 量 3,860kg
操作方式 有線100m

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