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「結婚してもらった」なんて思っていない?(2ページ目)

夫婦にどんな経緯があったにせよ、合意をして結婚に至ったのですから「結婚してもらった」「結婚してあげた」などという意識はきっぱり捨て去らないと、健全な夫婦関係を築くことはできないのです。

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

離婚ガイド

「何であなたの方を選んじゃったのかしら?」

わがまま
妻のワガママにいつまで振り回される気だ?俺……
ある日K介さん夫妻がテレビを観ているとアーティスト夫妻の建てた家として、妻とK介さんと三角関係だった男性がスタイリッシュな自宅を案内しているのが映りました。食い入るように画面を観ていた妻は、K介さんに「あなた、彼に負けたわね。うちもマンションじゃなくて戸建てがよかった。ここを売却して戸建てを建てたい」などと言い出しました。

「無理なこと言うなよ。マンション売ったらかなりの売却損が出るしおまえが望むような豪邸を建てるのは到底無理だぞ」とK介さんが言うと、「私、何であなたの方を選んじゃったのかしら?」と平気で妻は言うのです。

さすがのK介さんも、これには怒りを通り越して、笑うしかありませんでした。思えば、結婚当初から妻は、顔を合わせれば不満に愚痴にないものねだりばかりをし、K介さんに思いやりの言葉をかけたことなどはほとんどありません。常に上から目線でK介さんを見下し、まるで女王様のように振る舞ってきたのでした。

妻は心に無理をして僕と結婚した―

「こんなことになるなら、土下座してまで強引に妻に結婚を迫るんじゃなかったと、後悔しています。妻はあの男のほうが好きだったんです。それはわかっていました。

でも当時の僕はどうしても彼女をあきらめきれなかった。つれなくされたからこそ何としても自分のものにしたかったっていうのもあったでしょうね。彼女も当時の彼と結婚したいと親に話したところで許されるはずもなく、ましてや親が強力に僕との結婚を勧めてくる。

だから自分の本当の気持ちを胸の奥に仕舞って僕との結婚を、心に無理をして決めたのでしょう。つまり、僕に対し真の愛情はなかったんです。だからワガママ放題で優しく接することもできないし、生活態度もどこか投げやりなんです。つまりお互いに不幸な結婚をしてしまったということです」

→「妻には頭が上がらない」意識が妻をワガママにする
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