離婚/離婚関連情報

結婚の決め手が離婚理由ってどういうこと?

「結婚したらパートナーが変わってしまった」という話はよく聞きますが、果たして本当にそうでしょうか? 「自分のパートナーを見る目が変わった」ということはないですか?

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

離婚ガイド

結婚すると変わるのは何なのか?

彼
彼ってホントに優しいんだっ!
離婚カウンセラーの岡野あつこです! 離婚相談に訪れる方からよく聞かれるセリフにこんなものがあります。「結婚すると変わるって言いますけど、ほんとですね。一言でいえば性格の不一致です。夫は―」。

こうして一通りお話を伺った後、「そもそもパートナーのどんなところがよくて結婚したの?」と訊ねると―。たった今「離婚をしたい理由」としてお聞きしたことと「同じ」だということがあります。

頼もしい彼が自己チュー夫に?

どういうことかというと、例えば「離婚したい」と悩んでいるのは「パートナーがワガママでジコチューで人の話に耳を貸さないから」だというわけです。そして、どんなところがよくて結婚したのかといえば、「つべこべ言わず黙って俺について来い!っていうイマドキ珍しいくらい男らしくて、ぐいぐい引っ張っていってくれるところが頼もしかったから」だと。

よくよく考えてみると、これって同じことですよね。ですから、このパートナーは、「結婚して変わった」とはいえないようです。もともとこういう性格だったわけです。従って、「変わった」のは、相談者自身による「パートナーを見る目」だったということが言えるのではないでしょうか? 同じことを長所ととらえるか、短所ととらえるか、この違いだというわけです。

結婚すると恋のフィルター効果が徐々に薄れていく―

「彼はとっても優しくって、思いやりがあって、私が行きたいところにどこにでも連れて行ってくれるし、どんなお願いをしてもちゃんと応えてくれるんですぅ!」。

結婚するときこんなことを言っていた人も、結婚してしばらくすると、「うちの人ってば、優柔不断でなんにも自分ひとりで決められないんです。いちいち私に聞いてくるんですから。頼りないったらありゃしない」。

つまり恋愛中は「あばたもエクボ」に見えていたのが、結婚し時間の経過とともに「恋のフィルター効果」がだんだん薄れて、いつの間にかこれまで長所だと思っていた部分が短所に見えてしまうようになったということです。これを「性格の不一致」だとして離婚問題にまで発展させてしまう人もいるのです。

→性格の不一致は離婚調停申し立て理由第一位!
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