熟年離婚の選択は本当に間違いない?
人生おそらく最後にして最大の選択に直面して…… |
「子どもが一人前になったのだから、父親・母親としての役目は全うした。そうなると、もう夫婦でいる意味はどこにもない」「長い間、我慢を重ねてきた。もう限界」「残りの人生を悔いのないように送りたい」、そんな科白をずいぶん耳にしてきています。以下は、当サイトで行ったアンケートの結果です。
■離婚時年金分割(2007.4)以後、離婚をしようと計画していますか?
計画しており実行する 39%
計画しているが実行はまだ考え中 24%
計画していないが離婚したい 28%
計画していないし離婚はしない 9%
投票終了日:2006年04月30日
投票してくださった方は、今もこの離婚への意志は変わらないのでしょうか? 私が離婚相談を受ける中で、話をお聞きして即「本当に離婚した方がよい」「離婚でも仕方がない」と思えるケースはごくわずかです。
夫婦関係に悩みがあるとき、離婚を思い詰めているとき、というのは、とにかく「離婚」の2文字にすべての解決を託してしまうのです。「離婚さえすれば、すべてがよくなる。バラ色の日々が待っているはず」、そんな確証はどこにもないのに、離婚後の自由で幸せな未来を夢見て信じてしまう方がいるのです。
私は「迷いはない。決して後悔しない」という強い信念のもと、離婚後の生活の見通しを立てた上で決断しようとしている方に対して、それを止めるつもりはありません。心配なのは、マスコミや世間のムードに踊らされて価値判断を誤ったり勘違いをしてしまって、今はそれに気づいていない方々がおられるのではないか、ということです。
熟年離婚を計画中の方、ちょっと待ってください。熟年離婚をしてひとりになるということが、本当によいものなのでしょうか? 離婚後の現実というものを、想像力を働かせてよくよく見つめてみてはいかがでしょう?
→次ページへ続く~熟年離婚の思わぬ誤算を生じさせないで