離婚準備マニュアル……離婚に向けて大切なのはお金と心の準備!
離婚を決意!でも決行はまだ先……
離婚を決意し、それを相手に切り出すまでには、いろいろと「準備」をしておかなければいけません。準備もせずに離婚を切り出してしまうと、相手に財産を隠されてしまうかも知れません。相手が有責配偶者ならその証拠を隠滅してしまうかも知れません。これでは不利な立場に立たされてしまいます。
相手から切り出された場合は、その時点からこちらは準備を開始しなければなりません。もちろん離婚したくなければ、修復努力をしながら「離婚はしません」で通してもよいです。が、「もう離婚でいいわ」と思ったとしても何の準備もできていないのなら「離婚なんてしたくありません」と言いつつ準備を進めていきます。たとえ離婚の意思そのものは合意に至ったとしても、「準備」が済んでいなければ、離婚成立は「ちょっと、待って!」です。
多かれ少なかれ時間がかかっても、準備万端整えておくのが賢明です。離婚は、特に「お金」と「心」の準備が大切なのです。離婚準備の日々は苦しいかもしれませんが、ここで辛抱して乗り越えておかないと、離婚自体後悔はしなくても、「もう少しやり方があった」と反省してしまうケースが多いものです。離婚準備の時間はある程度かける方が、お金と心の両面によい結果が出るのです。
お金にまつわる離婚準備マニュアル
お金にまつわる離婚準備。これで後悔はしないはず……
■賢い妻のお金にまつわる離婚準備マニュアル
- 離婚に必要な費用を把握する
弁護士・引越し・公証人・調停・裁判・別居した場合の生活費等
- 自分名義の 銀行口座に離婚資金作りを開始する
結婚前の貯金や自分の親からの相続金は、夫婦の共有財産ではなく分与に値しないので、家計費ときっちり分けておく。
- 夫婦の共有財産を把握する
不動産の登記簿謄本・車・すべての預貯金通帳・夫の収入のわかる書類・各種保険の証書・有価証券・夫の年金証書など財産に関わるすべての重要書類をコピーしておく(ローンなどの負の財産や賃貸契約書なども)。
- 夫に請求するお金を考える
慰謝料・財産分与・養育費・年金分割・退職金・婚姻費用分担費(別居した場合)他。
- 離婚後の自立生活の費用を把握する
引越し代・賃貸住宅契約費・家電・家具・各生活用品他。
- 離婚後の家計をシミュレーションする
収入:給料・養育費・児童扶養手当他。
支出:家賃・光熱費・通信費・食費・雑費・教育費他。
収支が合うか? 支出の方が多いと見込まれるとき、足りない生活費を当面補填する蓄え(慰謝料・財産分与・結婚前の貯金・親からの相続金などを含め)はあるのか?
離婚準備の1つ1つをクリアしていくのと同時に、1つ1つ心の整理もつけていくことができるものです。離婚はいわば大事業なのですから、綿密な事業計画書と資金は必要。準備万端整えて離婚を成立させた人は、離婚後の生活にスムーズに入っていけます。何事もアセらず、あきらめず、後悔することのないような離婚の道を選んでください!
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