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子はかすがいと言いますが… 夫婦の危機!―子どもの巣立ち

子どもが巣立ちした時、自分たち夫婦二人だけの生活になったら、一体どんな毎日なのか? 思い浮かべてみること、できますか? まだまだ先過ぎて…という方にこそ、実は、考えてもらいたいテーマです。

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

離婚ガイド

その時夫婦は円満か危機か?

子どもが巣立つ時…
結婚したときには、永遠の愛を誓った二人。果たして子供が巣立った後は?
離婚・カップルカウンセラーの岡野あつこです。さて今回から『夫婦の危機シリーズ』がスタートします。第一回目は「子どもの巣立ち」と題してお送りします。

子どもが巣立ちした時、自分たち夫婦二人だけの生活になったら、一体どんな毎日なのか? 思い浮かべてみること、できますか? まだまだ先過ぎて…という方にこそ、実は考えてもらいたいテーマです。実際何名かの経験者の方に、インタビューしてみました。

●夫婦円満派
「セカンド・ハネムーンがやってきたよう」
「子どもを一人前に育て上げたことから夫婦の絆が更に深まった」
「夫婦で出掛けることを楽しんでいる」
「特に何も変わらない」

●夫婦の危機派
「夫婦・家族でいる意味がなくなった」
「話題がない。会話がなくなった」
「この日を何年も前から待っていた(→離婚を切り出した)」
「突然離婚を切り出された」

自分たち家族の状況に変化が訪れる…その最たるものは、子どもが結婚あるいは独立して、家を出て行く時―。これで役目は終わったという達成感と虚脱感。子どもに向いていた目が、いざ夫婦で向き合うことになった時、一体どんな新しい夫婦関係を築くことができるのでしょうか?

仮面夫婦でも、家庭内離婚でも…

子どもの結婚式には、夫婦として列席するのが、親としての最期の役目だと考える人たちがいます。そして訪れる―仮面夫婦が仮面を外すとき…。

お互い納得して、仮面をかぶったまま、家庭内離婚状態で、一生を終える夫婦も中にはいます。人生の、あるいは心の拠りどころを、夫婦関係にではなく、別のものに見出している夫婦。または、パートナーに過剰な期待をしない。それぞれが、自分の世界を持ち、ほどよい距離感でバランスを保つことができている夫婦…。
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