離婚/離婚を決意する前に

逃げ道離婚は後悔のもと!(2)

思い通りにいかない現状からただ逃げたい一心で、離婚を決めてしまう。私は、それを「逃げ道離婚」と呼んでいます。では、自分自身が一番良い道を選ぶためにはどうしたらいいのかの第二回目です。

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

離婚ガイド

(前記事、「逃げ道離婚は後悔のもと!」もあわせてご覧ください)

2 「乗り越える勇気」

経済面、子どもの問題、住む場所…。離婚は本当に大変なことです。しかし、それを怖れていては、幸せを掴むことは出来ません。DVや借金など、命に危険が迫っていたり、誰がどう判断しても別れた方がいいといいうような重大な問題がある場合には、離婚というハードルを乗り越える勇気が必要です。
 
また、別の意味で、問題を乗り越えて、結婚生活を継続していく勇気が必要な時もあるのです。

DV被害者のB子さんは、常にパートナーのいい時ばかりを思い、「こんな優しい時もあるんだから」、と自分に言い聞かせ別れられないでいました。とうとうある日一升瓶で頭を殴られ、肋骨を折られ全治二ヶ月の大怪我をして入院。

DVはもう二回目があったら別れた方がいいといわれています。B子さんは3年間も1日おきに殴る蹴るされることに耐えてきて、最後には大怪我をしてしまったのです。

3 「戻る勇気」

一度は離婚を決意して、その方向で動き頑張ってもみたけれど、やっぱり無理かも…。そんな時、意地をはっていて損するのは自分です。「ご免なさい。私やっぱりダメでした。もう一度やり直したい」と素直になって下さい。戻る勇気も必要です。
 
C子さんは、稼ぎはいいのに生活費をギリギリやっていけるくらいしか入れてくれず、あとは夜遊びに遣ってしまう夫に不満を持ちました。子どもを連れてアパートを借り離婚の準備段階としての別居に踏み切りました。

ところが、まだ籍が入っているため、公立保育園でも保育料は高い。仕事も安い時給のパートしか採用にならない。一ヶ月働いても家賃分の稼ぎにしかならず、すぐに生活に行き詰まってしまいました。

例え額に不満があっても、暮らしていける生活費を入れてくれるだけでも有り難いということに、一人で生活をしてみて気付いたのでした。そして、旦那の元へと戻った、という訳です。


もし、今あなたが離婚を考えているとしたら、前述の3つの勇気のうち、どれかにあてはまりますか? 逃げ道離婚をして後悔しないために、ご自身の今直面している問題と照らしてよく考えてから行動しましょう。
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