離婚/離婚を決意する前に

夫の浮気対処法!(2)(2ページ目)

今回は夫の浮気問題をどう解決?の二回目。カウンセリングでもこの問題が一番多いのです。夫の浮気をどう対処する?相手がどんな女性かを調べることが先決。それで方法は枝分かれしていきます。

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

離婚ガイド

■既婚の女性~W不倫~

さて相手が既婚の女性だった場合、いわゆるW不倫ですね。これはなかなか大変です。私の知人Gさんは夫のW不倫を知っていながら、1年近く黙って耐えていたのです。いつか夫は自分の所に戻ってくると信じて。

でも1年はちょっと長かったようです。相手の女性は離婚してしまったのです。それと同時にGさんも夫に「離婚したい」と切り出されてしまいました。もうこうなると、まず夫婦関係を修復するのは、殆ど無理です。私は「なんで気付いたらすぐ相談してくれなかったの?! 」と、泣きじゃくるGさんに話しつつ本当にやり切れない思いでいっぱいでした。ここまで二人の関係が進んでしまうと、為す術ないんですよ。

相手の女性は、離婚したらこちらの離婚待ちじゃないですか。近頃“破綻主義”といって5年以上別居が続いたら裁判所の方でも、「もう別れて、それぞれの道を歩みなさい」という判決を出します。

でも、5年は引っ張れますから、どうしても別れたくないというなら頑張ってみるという手はあります。その5年の間に状況が変化するということもありますから。但し、相手の女性とも会ってみて、「もう私のところに夫は戻ってきそうにないな」と思うようならきっぱりと諦めて新しい人生のための模索を始めた方が、ずっと幸せになれると思います。

方法としては、これも同じく話し合いに尽きるのですが、まずは相手の女性に妻が「別れて下さい」と伝える。ダメならその妻の夫に、この件を話す。相手同士、こちらはこちらで話し合い良い結論が出なければ、4人で話し合いの機会を持つ。また私たちカウンセラーや弁護士が間に入って効果的なこともあります。

当事者だけで話し合っても感情だけが先走って冷静な話し合いにならないことがあります。全くの第三者が事情を把握した上で間に入り、話し合いながら整理していくとよい場合が多くあります。

■未婚の女性

相手が未婚の女性の場合、別の男をあてがってしまう方法が一番。だって妻子ある男と甘くも辛い関係で、結婚も難しい状況で付き合っているよりは、結婚の夢もすんなり見られるシングルの男の方が本当はいいのです。“別れさせ屋”に依頼するという手もありますが、これは金に糸目はつけないという人向き。料金はそれなりに、ですから。

お金をかけずに、というのなら、例えば夫が部下の女性と不倫…というケースで成功したこんな例があります。その女性にお見合いをセッティングしてしまうのです。できる限り女性なら誰もが一目惚れしてしまうようないい男を探してきて見合いさせるのです。

夫は渋るに決まっていますが、強行突破です。見合いが成功して、お付き合いということになれば万々歳。別に結婚まで至っても至らなくてもどっちでもいいのです。一度そういうことがあればよりは戻しませんから。

何度かこのお見合い作戦を試してダメなら、この場合も直接「夫と別れて下さい」と話してみてください。それで別れないようなら、「親御さんに説得して頂こうかしら?」と。そして次はそれを実行。それでもダメならあとは、「裁判を起こしますよ」実行。慰謝料を請求するとお金のことで、モメてその不倫関係も壊れることがあります。

とにかく大事なのは話し合い。私たち離婚カウンセラーが間に入って話し合うのが一番ですが、信頼できる上司や身内でも構いません。それでダメなら家庭裁判所に行き“夫婦関係円満調整”の調停をかけて下さい。万一、修復が無理だということになれば、そのまま離婚調停に移行することもできます。

今回は2回シリーズで浮気対処法をご紹介致しました。第一回を掲載してから色々とご意見を頂き、ありがとうございます。それだけ浮気については興味を持っておられる方が多いという事がわかりました。そしてこれに悩まれている方も相当数いることも再確認させて頂きました。とにかく最終的に行き詰ったら岡野にご相談ください。一筋の光明が見出せるかも。
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