離婚女性にとってもう一つの悩みが子供のことです。夫が暴力を振るっていた、家にお金を一銭も入れていなかったなど、わかりやすい離婚理由ならいいのですが、大人の事情を子供にどう納得させるか、頭の痛い問題です。
私の元夫のように浮気をして、家に戻らなかった父親にさえ、子どもはなついていましたから、正直言って、二人の間を引き裂くのは胸が痛みました。ましてや性格の不一致など、どう説明していいかわからないという悩みをよく聞きます。
うちの息子が中学生のころに、たまに離婚の話をすることがありました。「離婚の事最近どう思う?」と聞いたら、「それは運命だったんだよ」という答えが返ってきたのでびっくりしてしまいました。
実は「パパが悪い」という答えを期待していたのですが、子供は子供なりに自分の価値観を築いています。知らぬ間に成長していくものなんですね。
離婚について、無理矢理説明する必要はないと思うけど、もし聞かれたら誠実に答えてあげて欲しいと思います。何も弁護士や調停委員に答えるように理路整然とした回答でなくてもいいのです。
例えば子供がまだ小さいなら「事情があって一緒に住めないの」とか「パパとママがいつもケンカしてるのはいやでしょ?」なんていう答えで十分です。年齢に合わせて、上手に答えてあげたいですね。
逆にやめて欲しいのが、相手の悪口を言いまくること、そして嘘をつくことです。なかには子供がいうことを聞かないときに、「あんたのそういうところは父親そっくり!」などという母親もいますが、そんなことを言い続けていると、ひねくれてしまいますよ。また、「死んだ」とか「外国に行っている」などの嘘も、ある程度の年齢の子供なら見抜くと思うので、折を見て本当のことを話してあげて下さい。