秋色に染まるくじゅう高原のホテルにステイ

先日、大分県のくじゅう高原にあるリゾートホテルに行ってきました。くじゅう高原というのは、くじゅう連山の直下に広がる高原地帯で、周囲の山々に囲まれてなだらかな牧草地が広がる、とっても素敵な場所です。

今回訪れたのは「レゾネイトクラブくじゅう」。標高865mの大自然にに溶け込むように佇む、まさに自然と共生したリゾートホテル。比較的空室のある平日であれば、シングルステイもOKとのこと。ちょうど紅葉が始まった10月のとある平日、とてもいい季節に訪れることができました。今回はそのときの様子をお伝えしますね。

大自然に溶け込むように立つ、自然素材で作られたホテル

真っ青な青空の下、稲星山をバックに赤茶色の土壁が周囲の景観に溶け込んでいます。ちなみにこの空の色は天然色です！

大分空港から空港バスで湯布院駅へ。湯布院駅からホテルの送迎バスに乗り換えて約1時間30分、まどんでいるうちにホテルに到着しました。山々は黄葉が始まっていて、草原はススキ野に変わり、もうすっかり秋の気配。まず驚くのは、建物の材質と形状が独特であること。漆喰と木材などの自然素材を使って建てられているので、周囲の景観に溶け込んでいます。また「自然に優しく」という理念から、山肌を削ることなく、ありのままの地形を生かして建てられています。フロントやダイニングのある本館を中心に、客室、お風呂などが廻廊でつながれ、廻廊を歩くたびに、高原の風や草の匂いを感じることができるのです。

木のぬくもりいっぱいのツインルーム。ひとりには贅沢は広さです

チェックインのあと、客室に案内されました。さまざまなタイプがあるなか、シングルステイにはツインの洋室が用意されます。木と漆喰を多用した客室は夏は涼しく、冬は暖かに設計されています。木のぬくもり、そして間接照明が不思議と心和ませてくれる空間でした。地形を生かして建てられているため、ベッドルームが一段高い位置にあるのもユニーク。

館内には「レゾネイト文庫」という図書コーナーもあり、約1,500冊ある蔵書のなかから、好きな本を選び、客室で読むこともできます。これでひとり時間も有意義に過ごせそう。

茶褐色の温まりの湯を貸切風呂でひとり占め

「稲星の湯」の露天風呂。テラスにはチェアが用意されています

ディナータイムまで少し時間があるので、貸切風呂に行くことにしました。3ヶ所あるのですが、いずれも当日に予約をして利用するシステム。温泉好きの私は少々欲張りつつも2ヶ所を予約しました。

まずはじめに訪れたのが「稲星の湯」（1・2名1棟4000円／90分）。ホテルの建物を出て少し離れたところにあり、こちらは何と1棟まるごと貸し切れるタイプ。ジャグジー付きの内湯にサウナ、水風呂そして露天風呂が付いています。湯上がりに展望テラスで涼むこともできます。さらに広々とした脱衣所には、マッサージチェアが用意され、コーヒーを飲みつつ癒されることも。もう至れリ付くせり！　

充実した設備もさることながら、泉質も素晴らしいものでした。鉄分を多く含んだ茶褐色の湯は、はじめはやや温めに感じるものの、次第にポカポカしてきます。そしてポカポカ感がいつまでも持続して湯冷めしないのです。5～6人でも充分に楽しめる空間を、ひとりで独占できる贅沢さといったら…。まさに至福のひとときでした。

シンプルな造りの「あかほしの湯」。長湯にはピッタリ

次に訪れたのが、貸切露天風呂「あかほしの湯」（1室800円／50分）。こちらはシンプルに洗い場と露天風呂が付いたタイプ。こちらのお風呂は照明もほとんどないため、星空を楽しむには絶好の場所。この日は月明りに照らされた幻想的な入浴が楽しめました。


お風呂を2つもハシゴして、充分に温まった頃、待望のディナータイムがやってきました。料理の美味しさはもちろんのこと、雰囲気がまた食事を楽しませてくれました。詳しくは次ページで。