初夏の白馬大雪渓トレッキング&絶景露天へ

今回の記事では、前回ご紹介した安曇野からJR大糸線で足を延ばせる、白馬の楽しみ方についてご紹介したいと思います。JR穂高駅から約1時間強でアクセスできる白馬は、パラグライダー、熱気球、ラフティングやカヌーなど、オールシーズンに渡って、多彩なアウトドアスポーツが楽しめるところ。とはいえ、ひとりだとなかなか参加しづらいですよね。でも今回ご紹介するトレッキングは、ひとりからでも気軽に参加できるとあって、ひとり旅のオプションに組み込めるアイテムとして最適です。

今回ご紹介するのは、白馬村観光局主催の「白馬マイスターツアー」。白馬エリアのさまざまな分野に卓越したスペシャリスト「白馬マイスター」が案内してくれるので、安全なのはもちろんのこと、地元の専門家ならではのレア情報がゲットできるという特典も。トレッキングや登山が趣味の女性も多いと思いますが、ひとりで行くのは勇気がいるもの。でも専門家が案内してくれるので安心ですね。まずは、本格的な夏山シーズンにはまだ早い、この時期オススメのツアーをご紹介しますね。

猿倉から徒歩約1時間で、白馬尻に到着。この先に憧れの大雪渓が！

春から夏へと変化する白馬大雪渓を歩く

まだ辺りには雪がかなり残る5月下旬のコース

数ある白馬マイスターツアーのなかから、注目したのが「新緑と残雪の白馬大雪渓トレッキング」（最少催行人数2名、各回15名）です。本格的登山にはちょっと早い春から初夏にかけて、残雪を踏みつつ白馬大雪渓方面へと歩くもので、初心者からでも参加OKです。

白馬駅からバスで約27分、猿倉バス停で下車。白馬岳の登山基地である村営猿倉荘を出発して、白馬大雪渓遊歩道を経由して白馬尻へ。そして大雪渓部分で昼食（各自持参）をとり、下山します。歩行時間は約2時間45分。白馬大雪渓とは全長3.5km、幅100mにも渡る、白馬岳と杓子岳の間に広がる万年雪のこと。その壮大なスケールを目の前にしたら、感動せずにはいられないでしょう。

6月上旬～7月下旬に見られるキヌガサソウ

遊歩道沿いには、ブナ、トチ、サワグルミなどの芽吹きや新緑に混じって、シラネアオイ、ニリンソウ、キヌガサソウ、サンカヨウなどの高山植物を愛でることもでき、春から初夏へと急ぎ足で向かう、季節の移ろいを実感できるでしょう。雪道を歩くことになりますが、アイゼンは用意してもらえるので安心です。また前日の12時まで申し込みOKの日帰りツアーなので、思い立ったら即、申し込めるものありがたいですね。

・開催日：平成19年5月20日～6月20日の毎日
・受付時間：10:00～10:15
・行程：10:15～14:00頃
・集合場所：村営猿倉荘
：旅行代金：大人3,000円（ガイド料・消費税含む）
・問合せ：TEL：0261-72-7100（白馬村観光局）

高山植物を愛でながら一歩一歩進む

もう少し先の7月16日～8月26日には、「天然冷蔵庫白馬大雪渓へ花散歩～白馬大雪渓ネイチャーウォーク」（最少催行人員1名、各回15名）という、夏真っ盛りの白馬大雪渓へと誘うコースも用意されています。前述したコースと行程はほぼ同じですが、遊歩道沿いの雪はほぼなくなり、かなり歩きやすくなってきます。ただしゴール付近には真夏とは思えぬほどの雪渓が残り、辺りにはひんやりとした冷気が漂います。

白馬大雪渓付近で見られるオオサクラソウ

この時期は、遊歩道沿いに高山植物が咲き誇る、最高の季節。シラネアオイ、サンカヨウ、ニリンソウ、オオサクラソウと、遊歩道沿いに咲く花の種類もガラリと変わるので、また違った風情が楽しめそうです。夏休みシーズンに、こちらに参加するのもいいでしょう。

・開催日：平成19年7月16日～8月26日の毎日
・受付時間：8:30～9:00
・行程：9:00～13:00頃
・集合場所：村営猿倉荘
・旅行代金：大人2,500円（ガイド料・消費税含む）
・問合せ：TEL：0261-72-7100（白馬村観光局）


このほかにも、人気の八方尾根のトレッキングコース、やや難易度の高い本格的な登山コース、また日帰りだけでなく宿泊コースなど、さまざまなコースが用意されているので、気軽に参加してみましょう。

トレッキングで体がクタクタになってところで、お決まりの日帰り湯へと向かいましょう。数あるなかでも、特にガイドオススメのスポットをご紹介します！　詳しくは次ページへ。