まず1ヵ所めは島根県安来市にある足立美術館です。JR松江駅からJR山陰本線普通列車で約25分、安来(やすぎ)駅からは1時間に1本程度無料シャトルバスも出ているので、アクセスも便利です。
四季折々に表情を変える日本庭園も作品
勝山を中心とした山々を背景にした「枯山水庭」。秋は借景からモミジが赤く染まります |
館内で最もカエデの紅葉が美しい茶室「寿立庵」の庭園。こちらでは1500円で茶室への入館と抹茶が楽しめます |
冬になれば雪の薄化粧がほどこされた庭園を、春はツツジやサツキが新緑に色を添え、夏は木々も山々も濃い緑を放ち、四季折々に目を楽しませてくれるのです。外に出て散策することはできませんが、人のいない風景だからこそ、絵画のごとく楽しめるのかもしれません。館内を歩いていると、床の間の壁をくり貫き、まるで一枚の掛軸がかかっているかのように見える「生の掛軸」や「生の額縁」などが、そこかしこに設けられています。
約130点の横山大観コレクションは圧巻!
竹内栖鳳「爐邊(ろべ)」(足立美術館所蔵)。冬季特別展(12/1~2/28)に出展 |
ほかにも川合玉堂、上村松園、富岡鉄斎など約30名ほどの巨匠の作品が鑑賞できます。12/1~2/28は大展示室・大観室にて冬季特別展「日本画の開拓者たち」を、小展示室にて「榊原紫峰の花鳥」を開催します。
橋本関雪「夏夕(かゆう)」(足立美術館所蔵)。冬季特別展(12/1~2/28)に出展 |
「足立美術館」
・住所:島根県安来市古川町320
・地図:Yahoo!地図情報
・TEL:0854-28-7111
・営業時間:9:00~17:00(4~9月は~17:30)
・定休日:無休
・入館料:大人2200円
・交通(電車):JR山陰本線安来駅から無料シャトルバスで約20分