先日お仕事で、以前から興味のあった香川県の直島にある「ベネッセアートサイト直島」の取材に行ってきました。現地へ行って驚いたのは、ひとり旅の女性をことのほか多く見かけたこと。誰もが地図やガイドブック片手に、真剣な眼差しでアートを観賞し、きままな街歩きを楽しんでいました。
今回は前編、後編の2回にわたって、直島の自然と融合するアートプロジェクト「ベネッセアートサイト直島」、そして私の目に映った「素顔の直島」をご紹介していきたいと思います。
タイムリーなことに、10月から5年ぶりの一大イベント「NAOSHIMA STANDARD 2」も開催されます。この秋、特に注目しておきたいスポットといえるでしょう。
島内での移動は町営バスかレンタサイクルで
町内の主要スポットへ運んでくれる町営バス「すなおくん」 |
ホテルやレストランを併設したミュージアム
今年5月には新たな宿泊棟がオープンした「ベネッセハウス」 |
草間彌生「南瓜」1994。堤防の先端に置かれた南瓜のオブジェ。瀬戸内海の風景に自然と溶け込んでいます |
ミュージアムで手渡されたマップを片手に海岸線を散策していると、東ゲート付近の海にせり出すようにぽつんとある、カボチャのオブジェを発見! 近づいてみると、鮮やかな黄色に黒の水玉模様が印象的な、草間彌生氏の作品「南瓜」でした。思っていたよりも小ぶりで、まるで遠くの小島を見つめているように、静かにそこに佇んでいました。
大竹伸郎「シップヤード・ワークス 船尾と穴」1990。すぐ近くにシリーズ作品「シップヤード・ワークス 切断された船首」もあります |
ジョージ・リッキー「三枚の正方形」1972-82。三枚の正方形の板が時間差で少しずつ動きます |
「ベネッセハウス」
・住所:香川県香川郡直島町琴弾地
・地図:Yahoo!地図情報
・TEL:087-892-2030
・開館時間:8:00~21:00(最終入場は20:00)
・定休日:無休
・料金:大人1,000円
・交通:宮浦港から町営バスで約20分、ベネッセハウスバス停下車すぐ
次ページでは、直島に残る古い家屋を利用したアートパフォーマンス「家プロジェクト」、そして「地中美術館」をご紹介します。