たこ焼きようかんの産みの親!
いちびり庵店主の野杁育郎社長インタビューその1
喫茶スペースに展示されている、道頓堀や戎橋、大阪ミナミ界隈の古写真です。すこぶる貴重なものばかりで、大阪マニアにはたまりません! |
いちびり庵店主の野杁育郎社長です。上品な大阪弁の語り口に生粋のなにわ商人の血を感じましたが、いちびり庵カフェについて、にこやかに語っていただきました。 |
ガイド:
まずは店舗リニューアルと喫茶店オープンおめでとうございます。「大阪の旬コーヒー」や「べっぴんロール」なども本格メニューで美味しかったです。ただ過去のいちびり庵さんの商品ラインナップからすると、ずいぶんと方向性がちがうカフェだな…という風にも感じました。
野杁社長:
ありがとうございます。今回のリニューアルのテーマは「老舗感」を出そうと考えて、それで喫茶スペースは和風モダンなテイストにしました。
ガイド:
老舗感ですか?
野杁社長:
そうです。たこ焼きようかんのイメージが強烈なせいか、あまり知られていないのですが、じつは「大阪名物いちびり庵」の母体の株式会社せのやは、創業天正年間の老舗の紙問屋なんです。太閤・豊臣秀吉が大阪城を築城した頃に二ツ井戸(道頓堀近くにあった江戸時代の浪華名所)あたりに店を構えたと聞いています。
ガイド:
え!?太閤秀吉の大阪城(1583年築城開始)といえば400年前ですよね?ものすごい老舗企業じゃないですか!
野杁社長:
そういうことになります。二ツ井戸の老舗企業といえば大阪名物の栗おこしで有名な津の清(創業宝暦2年・西暦1752年)さんもそうですが、津の清さんには「せのやさんはうちよりも古くから二ツ井戸で店をかまえていた」と言われたこともあります。