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せのや400年の歴史!いちびり庵カフェ(3ページ目)

B級大阪グルメとして話題沸騰「たこ焼きようかん」で知られる「なにわ名物いちびり庵」さんがリニューアルオープンしてカフェを始められました。一体どんなカフェなのか?ガイドの取材レポートをどうぞ!

執筆者:陸奥 賢

たこ焼きようかんの産みの親!
いちびり庵店主の野杁育郎社長インタビューその1

喫茶スペースに展示されている、道頓堀や戎橋、大阪ミナミ界隈の古写真です。すこぶる貴重なものばかりで、大阪マニアにはたまりません!
シックでモダンな和風の内装と、老舗珈琲に絶品ロールケーキを頂いて、ほっと一息の喫茶店気分を満喫。いままでのいちびり庵さんの大阪土産の傾向とはテイストが違って戸惑いを覚えますが、これはこれで大いに楽しめます。しかしやはり気になるのは、なんであのいちびり庵さんが、こんな「大人なカフェ」をオープンしたのか?という部分。

いちびり庵店主の野杁育郎社長です。上品な大阪弁の語り口に生粋のなにわ商人の血を感じましたが、いちびり庵カフェについて、にこやかに語っていただきました。
そこでいちびり庵店主の野杁育郎社長にインタビューを行いました。たこ焼きようかんの産みの親にして、戎橋筋商店街の会長さん、なにわ名物研究会の会長として、「大阪おみやげ業界では知らない人がいない!」といっても過言ではない野杁社長。その大阪愛について大いに語っていただきましょう!

ガイド:
まずは店舗リニューアルと喫茶店オープンおめでとうございます。「大阪の旬コーヒー」や「べっぴんロール」なども本格メニューで美味しかったです。ただ過去のいちびり庵さんの商品ラインナップからすると、ずいぶんと方向性がちがうカフェだな…という風にも感じました。

野杁社長:
ありがとうございます。今回のリニューアルのテーマは「老舗感」を出そうと考えて、それで喫茶スペースは和風モダンなテイストにしました。

ガイド:
老舗感ですか?

野杁社長:
そうです。たこ焼きようかんのイメージが強烈なせいか、あまり知られていないのですが、じつは「大阪名物いちびり庵」の母体の株式会社せのやは、創業天正年間の老舗の紙問屋なんです。太閤・豊臣秀吉が大阪城を築城した頃に二ツ井戸(道頓堀近くにあった江戸時代の浪華名所)あたりに店を構えたと聞いています。

ガイド:
え!?太閤秀吉の大阪城(1583年築城開始)といえば400年前ですよね?ものすごい老舗企業じゃないですか!

野杁社長:
そういうことになります。二ツ井戸の老舗企業といえば大阪名物の栗おこしで有名な津の清(創業宝暦2年・西暦1752年)さんもそうですが、津の清さんには「せのやさんはうちよりも古くから二ツ井戸で店をかまえていた」と言われたこともあります。

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