本宮のハイライト「岸和田城 こなから坂」のやりまわし!
宵宮(2017年9月16日)に開催される「駅前パレード」は必見ですが、本宮(2017年9月17日)のハイライトといえばだんじりの「宮入」。宮入というのは、各町のだんじりが自分たちの氏神さまに参詣して、五穀豊穣、子孫繁栄などを祈願する……という祭礼でもっとも重要な儀式のことです。岸和田だんじり祭に参加するだんじり全22台は「岸城神社」(岸和田城内にある神社)
宮本町、上町、五軒屋町、中町、堺町、大工町、大北町、南町、大手町、紙屋町、本町、中北町、中之濱町、北町、南上町
「岸和田天神宮」
沼町、筋海町、藤井町、並松町、下野町、別所町
「弥栄神社」
春木南
の3つの神社にそれぞれ宮入します。この中で特に有名なのが岸城神社への宮入で、ここではだんじり15台が「こなから坂」を一気に駆け上がって岸和田城内へとやりまわしで突入していきます。
「こなから坂」で目の前の建物は「岸和田市役所」です。徒歩で上るのもなかなか厳しいような急傾斜を、重さ4トンを越える岸和田だんじりが、猛スピードで坂上がっていって「やりまわし」を決めます! |
この「こなから坂」の「こなから」とは「4分の1」という意味で、この坂が1/4勾配(傾斜22.5度)に見えたことから、この名前が付けられたと伝えられています。実際に20度以上あるという急傾斜の厳しい坂道なのですが、ここを一気に駆け上っていくだんじりのさまは、まさに「圧巻!」の一言です。「駅前パレード」と並ぶ岸和田だんじり祭のハイライトで、見逃せない鑑賞スポットでしょう。
ただ「駅前パレード」と同じように、この「こなから坂」も大勢の観光客でごった返します。また早めに現場入りしないと交通規制で中に入ることすら出来なくなるので、なるべく早朝からの場所取りを心がけてください(宮入は午前9時ごろから始まります。年によって多少の変動があるので要注意)。
ちなみに岸和田城へは南海本線「岸和田駅」(岸和田城まで徒歩10分)よりも隣駅の「蛸地蔵駅」(岸和田城まで徒歩7分)を利用するほうが近く、混雑も少なくスムーズに移動できて便利です。
歴史情緒を色濃く残す「紀州街道」
穴場の鑑賞スポットとしてオススメです
岸和田城下町の素晴らしい歴史的景観を今に残す紀州街道。あまり知られていませんが「祭情緒溢れるだんじりを見るならココで!」とガイドおすすめの穴場の鑑賞スポットです。 |
だんじりの町・岸和田は、実は大阪府下でも有数の城下町の景観を残している観光スポットとしても知られています。とくに有名なのが岸和田市内を南北に走る「紀州街道」で、堺町から本町、岸城町にかけて白壁に瓦屋根の昔馴染みの町並みが続いています。ここを走り抜けるだんじりは、まるで江戸時代の昔にタイムスリップしたかのようで、いかにも風情たっぷりで歴史情緒に満ち溢れています。
派手で豪快で荒々しい「やりまわし」も確かに素晴らしいのですが、岸和田だんじり祭というのはもっともっと奥深い、伝統と歴史のある日本有数の祭りというのを感じとれる穴場スポットとして最後にオススメしておきましょう。人通りもほとんどなくて、だんじり初心者や素人にも安全なのもポイントです。
いまや岸和田、大阪、関西という枠組みを越えて日本を代表する祭りとして認知されつつある岸和田だんじり祭。関西の方はもちろん。関東や日本全国各地の方も、ぜひ1度は見ていただきたい祭です。 |
さて、岸和田だんじり祭の鑑賞スポットについて、非常に簡単にご説明させていただきましたが、いかかでしたでしょうか? 300年以上という伝統と歴史を誇る「岸和田だんじり祭」の素晴らしい魅力と迫力は、ガイド記事だけでは到底伝えきれるものではありません。ぜひ1度は実際に泉州・岸和田へとおでかけして、初・岸和田だんじり祭を体験してみてください。
■岸和田だんじり祭
○場所:大阪府岸和田市
○時間:2017年9月16日~17日
16日は午前6時~午後10時、17日は午前9時~午後10時
○料金:見物無料(有料観覧席有り)
※有料観覧席の問い合わせ
岸和田だんじり祭観覧席設置実行委員会(072-430-0050)
○問合せ先:岸和田市観光振興協会(072-436-0914)
○アクセス:岸和田駅前商店街まで
南海本線「岸和田駅」から徒歩すぐ
○地図:Yahoo!地図情報
○HP:岸和田だんじり祭
※イベント内容につきましては天候、その他の諸事情等で変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。