精子が異常と診断されるとつらい男心
「つじクリニックでは見たことのない機械が」 |
さて治療は痛いのでしょうか?お薬投与だけですか?
辻先生:
それぞれの患者さんで病状が違うので、治療法も当然違います。奥様の状況も合わせて最適な治療を考えていかねばなりません。お薬で治療する場合もありますし、大きな精索静脈瘤があれば手術をしたほうが良いでしょう。精液中に精子が見あたらなければ(無精子症)、精巣の中を探さねばならないこともあります。
ガイド 二松:
実際、治療を受けるとどのくらいの割合で妊娠できますか?
辻先生:
よくされる質問ですが、一番お答えしにくい質問ですね。患者さんごとに病状が違いますし、奥様の状態もありますし。ただ、10年前にはご自分のお子さんはあきらめてくださいと申し上げるしかなかった無精子症の患者さんでも,今では精巣内を探せば50%以上で精子が見つかるようになりました。お二人で力を合わせればお子さんを授かる期待はかなり高くもって良いと思います。そのためには早く検査を受けてください。
ガイド 二松:
精子の異常とは別に、性欲が湧かないという男性側の相談が多いのですが、性欲現象の原因は何だとお考えでしょうか。
辻先生:
これまた難しい質問ですね。男性ホルモンが低下すれば性的な意欲は低下しますし、脳から分泌されるプロラクチンというホルモンが高くなると性欲が減退することが知られていますが、まだ科学的な解明は十分に進んでいないのが現状です。実際面は二松さんのほうがお詳しいんじゃないですか?(笑)