家計の話から子どもの教育、結婚観まで、20代~40代の300人の主婦の本音が垣間見える、面白い結果がでています。今回はここから夫婦関係に関する興味深い内容をご紹介してみましょう。
あなたが結婚を漢字一字で表すとすると・・・?
まずは、主婦の皆様の結婚観について。「結婚は20代・30代では『幸』、40代では『忍』!?」 |
「『結婚』について、あなたの思いを漢字一字で表してください」という問いに対して、最も多かった答えは「幸」で33人(11.0%)でした。
次いで2位:「絆」(30人/10.0%)、3位:「愛」(29人/9.7%) と僅差で並んでおり、ほぼ横一線とも言える状態。
ただし最も多い「幸」でも11.0%と回答者全体の約1割でしかなく、それだけ結果がばらけた様子が伺えます。たしかに、夫婦の形は10組あれば10通りであり、結婚観も様々なのかもしれません。
ベスト10の中では4位に「忍」、5位に「耐」が入っており、結婚生活イコール「ハッピー」「ラブラブ」とばかりもいえない現実がこのあたりに見え隠れしていますね。
この「忍」と「耐」。あわせると「忍耐」となり、どちらも我慢するという意味を持ちますが、そのニュアンスは微妙に異なります。
「耐」のほうは「苦しいこと、つらいこと、嫌なことをじっとがまんする。辛抱する」「外部から加えられる強い力や作用に対しても、屈したり影響を受けたりせず、抵抗する力をもつ。もちこたえる。」と、どちらかというと外部からかかる力や与えられる負荷に対して、「それに屈しない」「我慢する」と気持ちの上で対抗するという意味合いがあります。
それに対して、「忍」のほうは「気持ちが外に表れそうになるのをじっとこらえる」という意味で、外部からの何かに対抗するというよりも、自分自身の心の持ちよう、自分の表現の仕方に関わってくるような意味があります。時には相手を思いやったり、相手を尊重したりするために自分自身の気持ちを抑える、というような場面も想定され、より深みのある意味が隠れてるように思います。また「忍」には「他人に知られないようにこっそりと何かをする。」という意味もあり、夫にわからないように何かをする。という意味も裏には含んでいるのかもしれません。
この「忍」と「耐」のニュアンスの違いが年代別のクロス集計でもはっきり現れており、「耐」が20代では4位、30代では5位に位置し、「忍」はベスト5以下なのに対し、40代では「忍」が「愛」や「絆」を押しのけて堂々の1位。
そして「耐」はベスト5に入っていません。これを見ると、夫との関係、双方の実家の圧力、経済的な負担や子育てへの責任感などさまざまな外部からの力に対して「我慢する」という意識が強い30代以下に対し、もうちょっと自分をコントロールして、上手に周囲とのお付き合いのバランスを保てる40代、という構図が浮かび上がってくるのではないでしょうか。