海外の七夕事情
「七夕」を祝う習慣があるのは、日本のほかに中国・台湾・韓国・北朝鮮・ベトナムといわれています。中でも中国では、法定休日ではないものの、伝統的な祝祭日として「七夕節」が盛大に催されています。
「海外の七夕は、恋人達が愛を深める大切な日」 |
旧暦の7月7日は「中華版バレンタインデー」などとも呼ばれ、恋人に花束を贈る習慣があったり、また各地で様々なイベントが催されています。
例えば2007年には16組の新婚カップルによる「キス・コンテスト」が開催されたことなどがニュースになっていました。
台湾でも七夕は「七夕情人節」と言い、恋人たちがお互いに贈り物を贈り合ったり、結婚式を挙げたりする日。台湾における七夕は、バレンタインデーと並び、カップルにとっては大事な日だと考えられています。
韓国においても七夕(チルソク)は伝統的に恋人達の日とされており、古くは永遠に変わらない愛を約束するためにイチョウの木の種を贈り合ったのだとか。
現代でも、恋人や家族同士でお花をプレゼントしたり恋愛をテーマにしたイベントがおこなわれたりするそうです。
また、面白いのは七夕の日に雨が降ったときの日本と韓国の解釈の違いです。
日本では「雨が降ると牽牛と織女は会えない」と考えますが、韓国では「七夕の日の雨は牽牛と織女の再開の喜びの涙」と解釈し、雨でも2人は会えるとしています。
またその翌日も雨が降れば、今度は「別れを惜しむ雨」だと考えるのだとか。悲劇のヒロインが好きな日本人と比べ、韓国人のほうが情熱的なのかもしれませんね。
七夕を祝う国々の中で最も西のベトナムでは、七夕伝説も少し違った形で伝わっており、天の川にかかる橋を作る鳥が、韓国ではカササギとされているのに対し、ベトナムではカラスになっているのだとか。また7月の満月は「カップルの月」とされていて、それは七夕伝説に由来しているのだそうです。
日本以外の国々に共通しているのは「七夕=カップルの日」とロマンチックに考えられていること。
確かに、クリスマスやバレンタインなどカップルの行事の多い冬と比べ、夏は恋愛を盛り上げるイベントに欠けますよね。今年の七夕はぜひ海外を見習って、七夕を二人の愛を盛り上げる日として活用してはいかがでしょうか?
→次のページではガイドお薦め2008年七夕のラブラブイベントをご紹介。