携帯電話で絵文字を作るとは?
ガイド(二松):
まず、京太さんが、携帯電話のお仕事をされるようになった背景をおしえてください。
「事務的なメールに絵文字をひとつ入れると、あたたかい印象に」 |
京太さん:
iモードがスタートしたときに携帯電話にとても関心があり、デジモノライターを始めました。
最初は自分のサイトで自由にレビューを書いて公開していたんですよ。
それを読んでくださった出版社や雑誌社の方から、「おもしろい!」ということで、お仕事をいただいたのが最初です。
女性で私ほど、携帯電話が好きな主婦ライターはいませんでした。
ガイド(二松):
京太さんは、絵文字で生計をたてるほど、「絵文字=仕事」を確立していらっしゃいます。
絵文字師への道はご自分で切りひらかれたのですか?
絵文字師になったのは、メルマガライターのお仕事をしていたときです。
自分の文章が、つまらないなあと感じ、せめて見た目だけでも読みやすくして、ほかの文章と差別化しようと、メルマガを成形するようになったのがきっかけなんですよ。
今では日本中の皆さんが何も考えずにやっていることですが、改行を入れたり、罫線を挿入したり、楽しいアイキャッチになる絵文字を、読者さんのニーズに合わせて入れ込んでいたんです。
そうしたら、最初の思惑とちがって
「デザインだけの依頼」がきて、メルマガデザインというニーズのために、絵文字を作る毎日になってきました。メルマガデザインは一時、とっても一人でこなせないほどたくさんの受注がきました。
在宅ワーカーとしてはうれしい悲鳴です。
将来、携帯世界でもこのニーズはありだなと感じ、その時作ったアスキーアートを集めて、本業にしたのが始まりです。
ガイド(二松):
先見の明とはまさにこのことですね。
顔文字って、いったい誰が作ったんだろうと素朴な疑問がありましたが、京太さんの作り出した絵文字を知らず知らず使っていたことになりますね。
京太さん:
最初は、メールマガジンのアクセントや区切りなど、装飾のために顔文字をたくさん集めていました。そのうち数行に渡るテキストアート(文字アート)をオリジナルで作るようになったんです。
携帯電話の進化と共に、携帯電話の画面にも横全角8文字ほど表示できるようになったので、携帯電話でも表示できるようなものだけを集めて、公式サイトにもしてみました。
顔文字はちょっとしたニュアンスを伝えるのに最適ですが、テキストアートはグリーティングメールほどのインパクトがあります。しかも、横の行数さえ8文字以内にしておけば、携帯電話でもパソコンでも、文字化けやずれなく表示できるのがいいところです。画像よりパケット代も少ないし、編集も簡単ですしね。
→次ページでは、夫婦で愛を伝え合う絵文字を京太さんが伝授。