家事参加のだんな様は、まだまだ少数派
先月末に、内閣府の行った「男女共同参画社会に関する世論調査」の結果が発表されました。調査をしたのは平成14年ですから、やや前のデータになりますが、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきだ」との考えに「賛成」「どちらかといえば賛成」の賛成派が44.8%。
「女性の就労時間は増えても、だんな様の家事参加は微増のみ。こんな状況何とかしたい」 |
「反対」「どちらかといえば反対」の反対派が52.1%と1992年の調査開始以来、初めて反対が半数を超えたことがニュースになっていました。
男女別に見ても男性の42.1%が反対派(ちなみに女性は51.1%が反対派)なので、4割超の男性が、奥様が働くことに理解があるようです。同じ調査での「女性の職業」についても「子どもができても、ずっと職業を続けるほうがよい」という回答は平成4年に23.4%だったのが、今回の調査では37.6%に増えています。
でも「最近のだんな様は理解があるなあ」と、ここで喜んではいけません。妻が働きに出れば、当然家事に関わる時間が減ります。
ということは、「だんな様がどのくらい家事に参加しているのかも調べなくては!」ということで、同じ調査の「家庭における家事分担」の調査結果も見てみました。
15年前の平成4年の調査と比較して、「夫が分担している」という割合について、
「掃除」では平成4年が2.0%に対し、今回が3.9%。
「洗濯」では平成4年が1.4%に対し、今回が2.4%。
「食事の支度」では平成4年が0.9%に対し、今回が1.9%。
「食事の後片付け」では平成4年が1.7%に対し、今回が3.6%
と、以前より多少数字が増えているものの、主な家事の8割超は、依然として妻の負担になっています。
もちろん、前回「『早く帰ってね、あなた』と微笑む妻になる」でも書きましたが、働き盛りのだんな様が忙しいのは事実です。残業につぐ残業で帰宅時間が夜中では、家事どころではないでしょう。
しかし妻の方も外で働くこのご時勢に、ちょっと、だんな様の家事分担が少なすぎはしないでしょうか。
夫の家事参加を促すには、結婚してすぐの時期に分担をしっかり決め、だんな様を「しつける」というのが鉄則ですが、今回はそんな時期はとっくに過ぎてしまった方でも大丈夫、「だんな様の家事参加を30分増やす秘策」をお教えしましょう。
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