ニッポンの男性の帰宅時間の遅さは世界一!?
では、ニッポンのだんな様方は、一体何時ごろ帰宅しているのか?まずはここからチェックしてみましょう。これに関しては様々な調査結果がありますが、たとえば平成19年度版「国民生活白書」によれば、2007年の調査で
「どんなに忙しくても帰りたくなる家ってどんな家?」 |
「18時までに帰宅」:13.5%
「18-19時までに帰宅」:12.6%
「19-20時までに帰宅」:25.9%
「20-21時までに帰宅」:17.0%
「21時以降に帰宅」:31%
となっています。「20時までに帰宅」するだんな様は全体の52%と、かろうじて半数は超えましたが、2001年の同じ調査と比べると7.3%減少しています。
全国平均のこの数字も、東京都のみの調査になるとちょっと違ってきます。
2002年秋に都が小学生までの子どもがいる世帯におこなった「東京の子どもと家庭調査」によれば
「18時までに帰宅」:3.9%
「18-19時までに帰宅」:9.4%
「19-20時までに帰宅」:16.2%
「20-21時までに帰宅」:18.4%
「21時以降に帰宅」:46.8%
となっています。つまり「20時までに帰宅」するだんな様は全体のたった29.5%。そして「22時以降に帰宅」が29.5%もいるという実態です。
2006年の他の調査でも、幼児のいる家庭で「23時以降に帰宅する父親の割合」は
東京25.2%
ソウル9.9%
上海2.1%
台北5.0%
という結果が出ており、アジアの中でもニッポンのお父さんの帰宅時間の遅さが際立っています。もちろん、帰宅の遅い理由には、接待や、仲間内で飲み会などもあるでしょう。しかし、ほとんどの場合、リストラで減った社員の分、残業が増えている、といった長時間労働が原因でしょう。
その仕事、残業までする必要あるの?
確かに、仕事をしていると「絶対に明日提出しなければならない報告書がある」
「明日入札の見積もりをつくらなければならない」
「明日のプレゼンの準備がまだ終わらない」
など、どんなに遅くなってもその日のうちに仕上げなければならない仕事というのもあります。これについては、ある程度、仕方がないと目をつぶるしかありません。
しかし、残業の全てが、そのような切羽詰ったものばかりでしょうか?
私の経験から言っても、明日でもいい仕事は明日に回したり、同僚の付き合いで会社に残るのをやめたりなど、「帰ろうと思えば帰れる」という日がきっとあるはず。
そんな日に、同僚と飲みに行かずに、家へ早く帰りたいと思わせることができるかどうか、ここが夫の帰宅時間を早める鍵になるといえるでしょう。
「では家に早く帰りたい」と夫に思わせるためにはどうしたら良いのかを具体的にご紹介していきましょう。
→次のページでは残業の嵐をかいくぐってでも家に帰りたくなる、妻のマル秘テクニックをご紹介