いわゆる「ご祝儀の相場」の落とし穴
ご祝儀の話になると必ず出てくるのが、「相場はいくらなの?」という質問。一般的には友人で2~3万円、上司が部下に渡すなら5万円、親族なら関係の深さにより異なりますが5万~10万円、夫婦で呼ばれた場合は二人で5万円、などといわれています。結婚情報誌『ゼクシィ』(リクルート発行)のおこなった、「結婚トレンド調査2006」によれば、「挙式・披露宴・披露パーティーに掛かった費用の総額は全国平均で303万円、首都圏で312万円。招待客一人当たりの単価は全国平均で4.6万円、首都圏で5.0万円」とのこと。
もちろん、結婚するカップルもその費用を全部ご祝儀で回収しようと思ってはいないでしょうが、1人3万円のご祝儀では、実際のところ、主催者側は結構赤字なのだということがわかると思います。
これは、割安な公共の式場などの利用より、一軒家のゲストハウス貸しきりの「邸宅ウエディング」や、ラグジュアリーな外資系ホテルでのウエディングが増えているという傾向。
また、凝った演出や新郎新婦のこだわりから来る「披露宴のオーダーメイド化」が進み、結婚式・披露宴にかける費用が増大していると考えられます。首都圏では4年連続で費用がアップしているというのも、昨今の「邸宅ウエディング」の流行と無縁とは思えません。
思い出してみてください。
ご自分の結婚式でのウエディングプランナーとの打ち合わせで、ちょっとパックプランと外れたことをお願いするだけで、数十万円単位で見積もりが跳ね上がっていったことはありませんでしたか? そうなるとウエディング経験者としては、20代未婚のお嬢様たちとは違い、「相場が3万円」というイメージに安住していてはいけない、と思えてくるのではないでしょうか。
また、「夫婦二人で列席で5万円」というのも「ちょっと安すぎるかなぁ」と心配になることでしょう。「既婚者なんだから、お金が掛かるのはわかってるのにねぇ」と、新郎新婦から恨みがましい目でみられないためには、一工夫が必要です。