夫婦で「混浴風呂」がおすすめ! 温泉に行くなら貸切より混浴風呂
ふとした折に、「ああ、どこかいい温泉に行って、ゆっくりしたいな」と思ってしまうのは、日本人のDNAに温泉好きが染みこんでいるからかもしれません。最近の温泉のトレンドといえば、間違いなく「貸切風呂」。まるで雨後の筍のごとく、「貸切露天風呂」や「貸切風呂付きの部屋」を備えた温泉旅館が増えてきました。
確かに、せっかく夫婦やカップルのデートで旅行に来たのに、男女別の大浴場に夫婦・カップルで別々に入るだけ、というのも味気ない話です。2人っきり、あるいは家族で仲良く一緒に入れる貸切風呂がブームになるのも分かります。
しかし、ガイドはつねづね「ご自宅でも、夫婦一緒にお風呂に入って、洗いっこしましょう!」と夫婦一緒のバスタイムを提唱しております。
「せっかく温泉旅行に行くなら、貸切風呂のワンランク上を狙って、夫婦の愛を深めてください」と、提言したいと思います。では、「貸切風呂」のワンランク上とは何か。それが「混浴風呂」なのです。
「夫婦で混浴温泉」マジックで、夫の心をわしづかみ!
「混浴」とは、言うまでもなく、男女一緒に入るお風呂です。 脱衣所が男女別々で、中に入ると一緒になっているところや、脱衣所までも1つしかないところ、脱衣所そのものがなく、いきなり露天風呂がバーンと存在している、などさまざまなパターンがあります。「貸切」ではないので、不特定の複数の男女が同じ湯船に入るのが普通です。ではなぜ、温泉の中でも、貸切風呂でなく混浴風呂が夫婦の愛を深めるのにおすすめなのでしょうか?
■理由その1:混浴は妻を美しく見せる
貸切風呂の場合、室内か露天かなどの違いはあるものの、基本的には夫婦や家族だけの入浴となり、ご自宅のお風呂と一緒です。
一応、脱衣所から浴室に入る時には下半身くらいはそれとなく、タオルで隠す仕草もあるかと思いますが、基本的には女性もすっぽんぽんで気兼ねなく入浴されるでしょう。旦那様とて同じこと。もちろん、お互いの裸は既に見慣れている夫婦同士、いまさら隠す必要はないのですが、なぜか露骨にオープンにされると萌えないのが、人間の不思議な心理。
たとえば私が夏休みに行ったスペインのイビサ島。ここの夏は、島中が発情しているセクシースポットで、ビーチへ行けば老いも若きも、女性はトップレスが目に付きます。でもそれに「おお、すげえ」とダーリンの目が輝くのは一瞬だけ。トップレスに慣れてしまえば、どんなすごい巨乳にも平然としています。
女性の胸元は水着で隠されているからこそ、価値があるのです。男性は水着で隠された中身を想像し、その水着を脱いだところを妄想して萌えるのであって、最初からオープンになっているものには、興味を示しません。貸切風呂もそれと同じ。あけっぴろげな妻の裸は、夫にとって魅力的ではないのです。
一方、混浴風呂となると、他の男性も一緒に入っているわけで、いくら藤原紀香ばりのナイスバディーの方でも、すっぽんぽんで入浴するわけには行きません。バスタオルで胸から下をおおったり、旅館によっては短い浴衣のような湯浴み着を貸してくれたり、と体を隠しながらの入浴になります。
他人の視線を気にしながら、ちょっとはにかんで、湯船に入ってくる妻。バスタオルからチラリとこぼれる胸の谷間や白い太ももの魔力に、旦那様は萌えるのです。
「混浴は貸切風呂よりも妻を美しく見せる」というのは、この「隠す」というマジックのせいです。
■理由その2:他人の視線が愛を再燃させる
前にも述べましたように、混浴風呂は、夫婦以外の男女も同じ湯船に入る状態。たとえ目を合わせなくても、男性陣は入っている女性をしっかりチェックしています。
他の男性の視線が妻に集まれば集まるほど、旦那様としては、鼻高々。嬉しいのと同時に、自分の妻の魅力を再認識し、同時によそのオトコの視線に、嫉妬の炎がメラメラ、という大変複雑な感情に襲われます。
一方で、妻の方もその場の男性陣のチェックをおこたりません。タオルや手ぬぐいで最小限に体をおおっただけの裸の男性が、目の前にウロウロ。こんなおいしいシチュエーションはめったにありません。
イケメンかどうかのルックスチェックはもちろんのこと、肩や上腕、胸の筋肉のつき方、腹筋の割れ方など、他の男性のボディーもさりげなく鑑賞。そんな他の男性をチラ見する妻を見て、またまた夫は軽いジェラシーで気持ちが高ぶるわけです。
他人から受ける視線、他人へ投げる視線がジェラシーを生み、これが夫婦の愛に再び火をつけるわけです。
ガイドおすすめ温泉! 夫婦で入浴したい、混浴風呂はここ!
ここまでお読みいただければ、混浴風呂がいかに夫婦愛を深めるのに適しているか、お分かりいただけたことでしょう。そこで次は、「ぜひこんな混浴風呂で萌えちゃってください」というガイドが入浴体験済みの、おすすめの混浴風呂をご紹介しましょう。■緑に囲まれた山の中の温泉
秘湯の風情たっぷりな山の中の温泉といえば秋田県にある乳頭温泉「鶴の湯」。ここの混浴露天風呂は、温泉人気ランキングで常に上位に入る、超人気のお風呂です。
通路からも丸見えの位置にある非常にオープンなお風呂ですが、お湯は白濁しているので微妙な目隠しになってくれます。夜は自家発電のランプがほんのりと灯り、温泉情緒満点。しっぽりと星を眺めながらの入浴は最高!
別に女性専用露天風呂もあるので、生まれたままの姿でお湯を楽しみたいときには、そちらでどうぞ。
■開放感バツグン、海沿いの温泉
海を眺めながら入る、波打ち際の混浴露天なら、青森県にある「黄金崎不老死温泉」がおすすめ。日本海に沈む夕日を眺めながら入浴する様子は、雑誌などで一度は目にしたことがあるかも。脱衣所は外から丸見えなので、女性は女性専用露天風呂のほうで着替えて、混浴の方に移動してくると良いでしょう。
お湯は茶褐色の鉄さび色なので、カラダにまいたバスタオルもオレンジ色に染まります(洗えばほぼ落ちますが、ご注意を)。
■せせらぎを聞きながら、川沿いの温泉
「川沿いの混浴露天風呂」というシチュエーションは日本中にたくさんあります。おすすめとしては群馬県にある宝川温泉「汪泉閣」と和歌山県にある竜神温泉「下御殿」。
汪泉閣は宝川沿いに3つの混浴露天と1つの女性専用露天がある混浴天国。タオルをまいて、あちこちのお湯をハシゴしましょう。お湯は弱アルカリ性で透明。一番広い「子宝の湯」はなんと200畳の広さだそうです。広々とした湯船からは川の流れを眺めることもでき、雪解け時など川の水量が多いときには、迫力すら感じます。
一方、竜神温泉は日高川沿い。ここの泉質は重曹泉で、日本三美人の湯のひとつとして知られています。確かに、湯上りのお肌はつるつる! 旅館から歩いて出かける、川沿いの混浴露天風呂はかなりの開放感。ただ、脱衣所もかなり開放感が高い(=見えやすい)ので、着替える際にはご注意を。
■レトロな屋内の混浴風呂
最後に露天ではないけれど、有名な混浴風呂をご紹介しましょう。旧国鉄時代のフルムーンの広告で高峰美枝子の入浴シーンのポスターが話題になった、群馬県にある法師温泉「長寿館」。
「話題になった」といっても、もう20年以上前の話なので、若い世代にはぴんとこないかもしれません。当時、入浴する彼女の豊満な胸元が、かなり話題になりました。
お湯は無色透明で、浴槽の底に敷かれた玉砂利の間からポコポコ湧き出しています。夜は行灯のオレンジの明かりがほんのり灯り、レトロな建物とあいまって、とてもシックな雰囲気です。
ガイドが昔行った時には独立した脱衣所がなく、着替えは浴室の壁側にあるついたての中で行う、という昔ながらのスタイルで、着替えるにはかなりの勇気が必要でした。でも2000年に男女別の独立した脱衣所ができたので、今は利用しやすくなりました。
もちろん、他にも混浴風呂は全国にたくさんあります。貸切温泉もいいけれど、夫の心をも萌えあがらせる、混浴風呂にもGO!
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