広いプラットホームと臨時改札口
終着・豊島園駅のホームは広い |
そのホームとホームの間の線路を1本埋めてひとつのホームにしたのである。たしかに上家(屋根)がそれを思わせる形をしているし、コンクリートにも継ぎ目のようなものがあった。
臨時改札口のラッチはどこか懐かしい |
遠足の団体なんかが利用するわけだが、そのラッチは金属製のパイプを曲げてつくられたもので、どことなく懐かしい味のある形をしている。金属には冷たいイメージもあるけれど、自動改札機ばかりになった今、それですら貴重な駅のアイテムなのだ。
豊島線も豊島園駅も練馬区内
休日を過ごす人々でにぎわう豊島園駅前 |
現在は豊島線も豊島園駅もとしまえんもみんな練馬区にあるが、当時このあたりは、東京府北豊島郡上練馬村と呼ばれていた。後に練馬区が23番目の区として板橋区から分離独立したのは、昭和22年のことだ。
ビルやマンションに囲まれた駅前広場 |
後輩の大きなビルやマンションたちに取り囲まれ、今では一番背の低い建物になってしまった駅舎に、すでに陽光は届いてなかった。
豊島園駅を後に、練馬駅まで歩いてみる
としまえんの入場ゲートは駅からすぐ |
としまえんには、たぶん3回ほど来たことがあると思う。でも今回は遊びに来たのではないから、休日を過ごす人々を横目に、歩いて練馬駅へ戻る。別に電車で帰ってもいいのだが、わずか1kmだし、歩いてみたかった。
駅を離れて表通りへ出る。来る時にバスで通った道で「豊島園通り」と名前が付いている。この通りは線路と並行しているけれど線路は見えない。途中で住宅地の路地を入ってみると、すぐに豊島線の踏切があった。
カーブを曲がった先はもう練馬駅だ |
歩いて練馬駅へ戻り、しばし思い出をたどろうと試みる。 >>