小学生で車内販売員に憧れた
木村さんは、JR東海の特急列車で2年間車内販売員をしていたという経歴を持つ。フリーペーパーでたまたま募集を見つけて応募したのだそうだ。「小学校の修学旅行で新幹線に乗ったとき、車内販売員さんを見てやりたいなあと思ったことがあるんです。でも、まさかアルバイトでできる仕事とは思ってませんでした」
高山本線を走る特急ワイドビューひだ |
どれも景色がよく、テツでなくとも楽しい路線ばかりだ。仕事とはいえ、こんな列車にしょっちゅう乗っていれば、鉄道にのめり込んで行くのもよくわかる。
自宅は『木村鉄道ミュージアム』
車両の側面に付いているのがサボ |
鉄道グッズがところ狭しと並んでいるのだが、圧巻なのは、壁一面に貼られた「サボ」(車両の側面についている行き先などを示した札)や「方向幕」(行き先などを示した表示幕)だ。自身でも「木村鉄道ミュージアム」「木村博物館」などと呼んでいる。
「最初はかわいらしいおもちゃとかプラレールとかいった鉄道グッズを集めてる程度だったんですが、車販の仕事でテツの車掌さんなんかに鉄道系のイベントがあるって教えてもらって行くようになった頃から、マニアックなものが増えてきて……」
鉄道会社のイベントなどでは、廃車解体された車両の部品などを販売していることが多い。サボや方向幕などは、ものによっては数万円もする。だから最初は値段が高くて手が出なかったが「お仕事をしてお給料をいただけるようになったので買えるようになったんです」。
木村さんにとって車内販売員時代は、いろいろな意味でその後の「テツ」人生を変える契機になったといえるかもしれない。
そんな木村さんは、驚くべき「伝説の鉄道旅行」をされていました。その詳細は次のページへ! >>