鉄道/寝台・夜行列車

これで安眠!初めての「寝台列車の旅」講座

はじめての寝台列車。どの席を買ったらよいの?ちゃんと眠れる?食事はどうする?……など、わからないことだらけですよね。そんな不安を解消して寝台列車の旅を満喫する「キホンのき」をまとめてみました。

執筆者:高橋 良算


はじめての寝台列車。どの席を買ったらよいの?ちゃんと眠れる?食事はどうする?……など、わからないことだらけですよね。そんな不安を解消して寝台列車の旅を満喫するべく、まずは寝台列車とは何ぞや?というところから解説していきましょう。

寝台列車って何?

個室寝台の夜
寝台列車の旅に出よう!
「寝台列車」とは、その名の通り寝台(ベッド)を備えた車両を中心に構成される列車をいいます。列車名に、「寝台特急」「寝台急行」がついているものがそれです。もちろん夜行列車です。

夜行列車の中には、通常の座席車両を中心に構成された列車で、そのうち一部の車両が寝台車、という場合がありますが、これは寝台列車とは呼びません。列車名も「特急◯◯」などとなります。

さて、ひとくちに寝台車と言っても、いろいろな種類があります。どんな寝台車があるのか、次はその種類をみてみます。

寝台車の種類
1)A寝台とB寝台

寝台は、ベッドのサイズや設備が異なるA寝台とB寝台の2種類があります。A寝台は座席車でいえばグリーン車にあたり、B寝台に比べて料金は高くなっています。

寝台車の種類
2)個室寝台

個室寝台は、1人用と2人用があり、各寝台ごとに壁で仕切られた個室になっています。扉にはカギがかかり、プライバシーが保てます。個室寝台には次のような名前がつけられており、列車によって異なります。
北斗星ロイヤル室内
ホテル並みの設備もあるA寝台個室(北斗星4号・ロイヤル)
■1人用A寝台個室
ロイヤル、シングルデラックス

■2人用A寝台個室
スイート、カシオペアスイート、カシオペアデラックス、ツインデラックス、カシオペアツイン

■1人用B寝台個室
シングルツイン、シングル、ソロ

■2人用B寝台個室
ツイン、サンライズツイン、デュエット

個室寝台の種類と料金について詳しくはこちらをご覧ください。

寝台車の種類
3)開放型寝台

開放型B寝台
寝台車の基本、開放型B寝台
開放型寝台には、客車二段式と電車三段式があります。どちらも仕切りは遮光カーテンのみです。

客車二段式は、二段ベッドが向かい合わせになって一区画を構成している寝台です。寝台車というと、この客車二段式を思い浮かべる方も多いでしょう。

電車三段式は、車両中央の通路を挟んで三段ベッドが向かい合わせになっています。三段ですから1段あたりの高さが非常に低く、窮屈なのは否めません。ただ、現在の定期列車で「電車三段式」なのは、急行『きたぐに』のB寝台のみ。車両の存在としては非常に貴重です。

開放寝台の種類と料金について詳しくはこちらをご覧ください。

どんな切符が必要?

切符
特急券+B寝台券の例(使用したもの)
寝台列車に乗る際、「乗車券」「特急券または急行券」「寝台券」が必要です。別々に買わない限り、通常は1枚の切符にまとめて発行されることが多いでしょう。

お子さんと寝台列車に乗る場合、「おとな1人+こども1人」あるいは「こども2人」で1つの寝台を利用できます(「こども」には幼児または乳児を含む)。


次のページでは、寝具・食堂車・シャワールームなど、気になる寝台列車ならではの設備とサービスについてみてみましょう。 >>
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