北海道&東日本パスだけのルール
その1)連続した5日間が有効期間
「北海道&東日本パス」の有効期間は、連続した5日間となっています。「青春18きっぷ」は利用期間中であれば任意の日に使えますので、「青春18きっぷ」を使うか「北海道&東日本パス」を使うかの判断は、まず旅行の日程次第といえます。この有効期間内に1日乗らない日があったとしても、その分の返金等はありません。
北海道&東日本パスだけのルール
その2)JR北海道とJR東日本の普通列車に乗車可能
「青春18きっぷ」は全国のJR線で利用できますが、「北海道&東日本パス」はJR北海道およびJR東日本のエリアでのみ利用可能です。もちろん両社にまたがらずに、JR東日本内だけ、あるいはJR北海道内だけを利用しても構いません。
北海道&東日本パスだけのルール
その3)一部の第三セクター鉄道に乗車可能
一部の第三セクター鉄道に乗車できる |
「青春18きっぷ」だけで、東京駅を朝出発して当日中に青森駅に到達することは不可能です。しかしIGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道に乗れる「北海道&東日本パス」ならそれが可能になります。
北海道&東日本パスだけのルール
その4)急行「はまなす」の普通車自由席に乗車可能
本州~北海道間の移動に便利な急行「はまなす」 |
これにより、夜のうちに本州~北海道間を移動できるわけで、「北海道&東日本パス」の最大のメリットと言ってよいでしょう。なお、指定席(カーペットカー含む)や寝台車には乗車できません。
北海道&東日本パスだけのルール
その5)別途特急券購入で、青森~函館間の特急列車に乗車可能
青森~函館間内相互発着の場合に限り、自由席特急券を別途購入すれば、特急「スーパー白鳥」や特急「白鳥」の普通車自由席に乗車することができます。これも「青春18きっぷ」にはない大きなメリットですね。もちろん、青森~函館間より外側にまたがっての乗車はできません。その場合は、乗車全区間分の特急料金+運賃が必要です。なお、普通列車が走っていない石勝線・新夕張~新得間および津軽海峡線・木古内~蟹田間では、「北海道&東日本パス」のみで特急列車の普通車自由席へ乗車することができます。これは「青春18きっぷ」の特例と同様です。こちらも該当区間での途中下車や、特例区間外にまたがった乗車はできません。その場合は、乗車全区間分の特急料金+運賃が必要です。
北海道&東日本パスでユースホステルが割引に
最後に「北海道&東日本パス」の特典をご紹介。
有効期間内の「北海道&東日本パス」を呈示すると、財団法人日本ユースホステル協会に加盟する宿泊施設のうち、静岡・長野・新潟県以東、北海道までのユースホステルの宿泊料が、会員価格(通常料金より600円引き)になります(会員・非会員の宿泊料金設定が同額の場合や、既会員を除く)。
ただ、特に北海道内などのユースホステルは混み合う時期でもありますので、事前に空室状況を確認の上、予約して利用することをおすすめします。
詳しくは、日本ユースホステル協会のホームページなどでご確認ください。
◎日本ユースホステル協会ホームページ
◎北海道&東日本パス利用者への案内
◎利用できるユースホステルの一覧はこちら(PDFファイル)
いかがでしたか?「青春18きっぷ」に比べると少々知名度は低いですが、使い方次第ではとても便利でおトクな切符です。旅行の日程や行先によって、「青春18きっぷ」と「北海道&東日本パス」との使い分けをぜひ検討してみてくださいね。
[関連ガイド記事]
「青春18きっぷ」超基本ルール10
[関連サイト]
おトクなきっぷ 北海道&東日本パス