知らないあなたは損をしている?
もっと途中下車を活用&楽しもう!
途中下車というのは、「後戻りしない限り、乗車券に記載されている経路上の途中駅で列車を降り改札を出てもいいですよ」
ということです。
途中下車というと、「青春18きっぷ」や「◯◯フリーきっぷ」といった、いわゆる乗り降り自由な切符の特権かと思っている人も少なくないようですが、決してそんなことはありません。普通乗車券でも一定のルールを満たせば、途中下車することが認められているのです。
ただし、次のいずれかに該当する乗車券および区間では途中下車できません。
■途中下車できない場合(1)
片道の営業キロが100キロまでの乗車券。
■途中下車できない場合(2)
利用区間が大都市近郊区間内(※)のみの乗車券。
(※)大都市近郊区間についてはこちらを参照。
■途中下車できない場合(3)
一部の例外をのぞき、次の「特定都区市内駅」を発着する乗車券の場合、その同一ゾーンに属する駅では途中下車できません(特定都区市内駅についてはこちらを参照)。
(例1)『東京都区内→金沢』という乗車券の場合
「東京都区内」に属する駅では途中下車できません。
(例2)『東京都区内→仙台市内』という乗車券の場合
「東京都区内」と「仙台市内」に属する駅では途中下車できません。
発着地が「都区内」や「市内」の場合は注意しよう |
この「何度でも」というのは意外と知らない方も多いようですが、これはれっきとした乗客の権利です。せっかくの権利ですから、これを行使しないのはもったいないと思いませんか?
「青春18きっぷ」などにはないメリットとは?
同じく何度でも途中下車ができる「青春18きっぷ」などと大きく違う点は、必要な料金券(特急券や寝台券など)を買い足せば、好きな区間で好きな列車に乗れる、という点です。「青春18きっぷ」では普通列車以外に乗れませんので、途中で特急や新幹線に乗る必要がある場合には特急券だけでなく乗車券も一緒に買い直さなければならず、意外と出費がかさんだりすることがあります。
ですから、あらかじめ経路が決まっていて、特急や新幹線などにも乗るかもしれない、という場合には最初から乗車券を購入しておいたほうがかえって安くつくこともあり得るわけです。
なお、途中下車ができるのは「乗車券」についてで、「特急券」などは途中下車すると無効になりますので注意しましょう。
例えば、「東京都区内→大阪市内」という乗車券と一緒に「東京→新大阪」という新幹線の特急券等を購入した場合、「乗車券」としては東京都区内および大阪市内の駅以外であれば途中下車が可能で引き続き有効ですが、「特急券」等の残りの区間は無効になります。途中下車した駅からもう一度新幹線に乗るには、再度その駅からの特急券等を買い直さなければいけません。
さて、いくつかの注意点がわかったところで、途中下車を活用した旅のプランを、実践的に考えてみましょう。 >>