ふらりと降りて歩いてみたい漁港の駅
早川駅
早川駅は当時の標準仕様の木造駅舎 |
さて、こちらは渋滞のない鉄道の早川駅に降り立つ。のびのびとしたプラットホームの小田原寄りで山側を望むと、大きな観音様が穏やかなお顔で海を見下ろしている。観音様の足元には東海道新幹線の線路がある。
駅舎は、1922(大正11)年の開業時からある渋い木造である。青く塗られた壁と、赤茶色の屋根瓦がなんとなくマッチしているし、駅舎の横にある丸い郵便ポストも絵になる。ただし、自転車の数は多い。
CMに近いアングルだが、ポストは陰に隠れて見えない |
CMでは郵便ポストの位置が駅舎の正面に移動されていたので、そのことを駅員さんに聞いてみると、「そのほうがテレビ映りがいいからじゃないの?」ということだった。それはそうなのだが、どうせなら常にその「いい場所」に置いてくれればよいのに。
駅前から国道を渡って少し歩くと、たちまち潮の香りが漂ってくる。すぐそこが小田原漁港なのだ。そういえば、小田原といえば「かまぼこ」だし、「小鯵押寿司」「鯛めし」といった名物駅弁もある。海産物に恵まれた土地なのだ。
小田原漁港までは歩いてすぐ |
安くて新鮮な海の幸が味わえるので、いつでも地元客や観光客で賑わっている。昼どきには少し待たされることもあるだろう。なお、市場という性質上、夕方や夜に行ってもやっていないのでご注意。
すっかり駅舎の話題からそれてしまったが、駅を起点にぶらぶらするのは、何より楽しい。そして戻ってくれば駅舎が疲れを癒してくれる。これぞ至福の極み。
[駅データ]
早川(はやかわ)駅/JR東日本・東海道本線
所在地:神奈川県小田原市
開業日:1922(大正11)年12月21日
地図:Yahoo!地図情報
[関連サイト]
■小田原バーチャル観光 小田原漁港
■魚市場食堂
■小田原さかなセンター
次は美しい海の眺めと悲しい歴史のある駅で途中下車。