2007(平成19)年3月18日のJR東日本ダイヤ改正で、JR常磐線にもグリーン車が登場、ますますネットワークが広がる首都圏JRの普通列車グリーン車。「PASMO(パスモ)」でもグリーン券を購入できるようになり、通勤や買い物などに人気は高まる一方ですね。グリーン券を購入すれば青春18きっぷでも乗車可能、ロングシート席を回避できるなどの点で、鉄道旅行者にとっても利用価値は高いといえます。

しかしいざ利用しようとすると運行路線や料金など、その全ぼうが意外とわかりにくいもの。そこで、グリーン車に乗れる路線や使われる車両、グリーン券の買い方など、首都圏を走る普通列車グリーン車を活用するための基本をまとめてみました。

※なお、この記事では首都圏を走るJRの普通列車グリーン車自由席についてのみ解説しています。

首都圏JR普通列車グリーン車路線図

グリーン車はどこを走っている?
1:都心スルー系統

湘南新宿ライン
A)前橋、高崎・籠原←(新宿)→平塚・国府津・小田原
B)宇都宮・小金井←(新宿)→大船・逗子

湘南新宿ライン
湘南新宿ラインは北関東と南関東をダイレクトに結ぶ(画像提供:日本の旅・鉄道見聞録
湘南新宿ラインは、北関東と南関東を直通する路線として2001(平成13)年12月から運転開始。神奈川県から群馬県や栃木県までが乗り換えなしで結ばれ、普通列車だけで首都圏をスムーズに移動することができるようになりました。

高崎線方面から東海道本線方面へ直通する系統(上記A)と、東北本線(宇都宮線)方面から横須賀線方面へ直通する系統(同B)があります。

湘南新宿ラインというのはいわば通称。新しく線路を敷いたわけではなく、元々あった線路をつないで走っているため、珍しい経路を通る箇所もあります。

横須賀線ー総武線
成田空港、成東、君津、上総一ノ宮、千葉・津田沼←(東京)→大船・逗子・横須賀・久里浜

横須賀線ー総武本線
三浦半島と房総半島を結ぶ横須賀ー総武快速線(画像提供:日本の旅・鉄道見聞録
以前からグリーン車が連結されていた横須賀線(久里浜ー東京間)は、1980(昭和55)年から総武本線方面との直通運転を開始、それ以降、千葉方面にもグリーン車が走っています。

下り列車の千葉から先は、総武本線・成田線・内房線・外房線と4方向に別れていますので、行先によって乗り分ける必要があります。なお、分類上は都心スルー系統としましたが、東京駅発着の列車も多くあります。

グリーン車はどこを走っている?
2:東京駅発着系統

東海道本線
東京←→平塚・国府津・小田原・熱海・沼津、伊東

熱海駅までがJR東日本の管轄ですが、一部の列車はJR東海の沼津駅まで乗り入れます。また、熱海駅から伊東線(これはJR東日本の路線)に入り伊東駅まで直通する列車もあります。

グリーン車はどこを走っている?
3:上野駅発着系統

東北本線
上野←→小金井・宇都宮・黒磯

東北本線の上野ー黒磯間は「宇都宮線」という愛称で呼ばれ、駅やホームでの案内も通常は「宇都宮線」が使われています。宇都宮ー黒磯間でのグリーン車連結列車は朝夕の数往復とごく少なめ。なお、小金井駅発着の列車が多いのは車両基地があるためです。

高崎線(上越線、両毛線)
上野←→籠原・高崎、前橋

高崎線は大宮ー高崎間ですが、すべて上野駅に発着。一部は高崎駅から上越線・両毛線を通って前橋駅まで乗り入れます。東北本線の小金井駅と同様、車両基地のある籠原(かごはら)駅止まりの列車も数多くあります。

常磐線の車両
今春から常磐線にもグリーン車が登場(画像提供:日本の旅・鉄道見聞録
常磐線
上野←→土浦・勝田・高萩

2007(平成19)年3月18日のダイヤ改正から、正式に普通列車グリーン車の運行が開始となりました。高萩駅発着の列車は朝夕の数本に限られます。なお、グリーン車Suicaシステム利用者限定のキャンペーンが5月6日まで行なわれています。


ところで、グリーン車にはどんな車両があるのでしょうか。また、グリーン車の料金は?そんな疑問は次のページ以降で解決!