2/2 青春18きっぷで乗る！夜行快速ムーンライト [鉄道] All About

ムーンライト信州81・83・92号（新宿～白馬・信濃大町、松本～新宿）

かつて「山岳夜行」として名を馳せた急行列車〔アルプス〕の廃止を受け、2002年12月に登場した多客期運転の臨時列車です。北アルプス山麓の各駅に早朝到着するため、夏は登山客、冬はスキー客が利用します。他のムーンライトより比較的空いていますが、最繁忙期はやはり早目に指定席の確保が必要です。

その名の通り信州への旅には便利ですが、特に〔ムーンライト信州81号〕の場合、途中駅や終着駅での列車接続があまりよくないため、さらにそこから先を目指す旅にはちょっと不便かもしれません。

なお、上り列車の92号が運転される日は極めて少なく、今季はわずかに2日のみです。

運転日：（81号）新宿発：6月30日までの金曜・7月14日～9月29日の金曜と7月15・21日～8月19・26日・9月2・16日（83号）新宿発：7月14・21・28日・8月4・18・25日・9月15日（92号）松本発：8月15日（諏訪湖花火大会号）・9月2日（新作花火大会号）
車両：183系・189系（特急型電車）
走行距離：（81号）284.8km／（83号）260.2km／（92号）225.1km
指定席の有無：全区間全車両・普通車指定席（一部グリーン車指定席）※グリーン車指定席は、青春18きっぷでの利用はできません。

ムーンライト高知（京都～高知）

他のムーンライトファミリーと大きく違う点は、「客車列車」であること。このため、数少なくなった夜汽車の雰囲気を味わうこともできますが、グリーン車主体の列車なため普通車は一両しかなく、指定席の確保は容易ではないようです。

また、座席は少し古めの「簡易リクライニングシート」。座席から立ち上がると、リクライニングが勢いよく元に戻るので扱いにくく、人によっては快適でないと感じるかもしれません。

上り下りとも京都～多度津間で〔ムーンライト松山〕を併結、多度津駅で運転停車して連結・切り離し作業が行われます。

運転日：京都発：8月4～22日／高知発8月3～21日※ただし京都発8月21・22日および高知発8月3・4日は全車グリーン車指定席のため青春18きっぷでの乗車不可。
車両：14系客車（グリーン車は12系）
走行距離：398.6km
指定席の有無：全区間全車両・普通車指定席（およびグリーン車指定席、運転日によって異なる）※グリーン車指定席は、青春18きっぷでの利用はできません。

ムーンライト松山（京都～松山）

終着・松山駅

〔ムーンライト高知〕と同じく「客車列車」。上り下りとも京都～多度津間で〔ムーンライト高知〕に併結して運転されます。〔ムーンライト高知〕よりは普通車が1両多いようですが、禁煙車・喫煙車が各1両ずつなので、やはり指定席の確保はなかなか難しいでしょう。

運転日：京都発：8月4～20日／松山発8月5～21日
車両：14系客車（グリーン車は12系）
走行距離：433.7km
指定席の有無：全区間全車両・普通車指定席（およびグリーン車指定席）※グリーン車指定席は、青春18きっぷでの利用はできません。

ムーンライト九州（新大阪～博多）

最後尾には展望室付き車両が

関西と九州方面を結び、多客期のみ運転されるこの列車も客車列車。車両はシュプール号などに利用される車両で、下り列車では最後尾（新大阪寄り）車両に展望室が付いています。もっとも、最初からこの展望室に陣取ってしまう輩がいるため、あまり期待しないほうがいいかもしれません。

座席はかなりリクライニングして快適なのですが、如何せん、夏は冷房冬は暖房がそれぞれ効き過ぎ、ということがありますので（この列車に限ったことではありませんが）、服装には注意が必要でしょう。

上り・下りともに岡山～厚狭間では停車しません。下り列車の場合、下関駅では山陰本線方面、小倉駅では日豊本線方面、終着の博多駅から熊本・長崎方面へと乗り継ぐことができます。