普通鉄道(ふつうてつどう)
普通鉄道は見た目も「普通の」鉄道 |
懸垂式鉄道・跨座式鉄道(けんすいしきてつどう・こざしきてつどう)
1本のレールに沿って走行する、いわゆる「モノレール」です。レールにぶら下がっているのを「懸垂式」、レールに跨がっているのを「跨座式」といいます。■懸垂式鉄道の例
- 湘南モノレール
- 東京都交通局・上野懸垂線(上野動物園のモノレール)
■跨座式鉄道の例
- 東京モノレール
- 舞浜リゾートライン(ディズニーリゾートライン)
- 沖縄都市モノレール(ゆいレール)
案内軌条式鉄道(あんないきじょうしきてつどう)
ゆとりーとライン(名古屋ガイドウェイバス) |
右の写真は「名古屋ガイドウェイバス」ですが、ご覧のように車両自体は普通の路線バスで、大曽根~小幡緑地間は専用の高架を、そこから先は一般道路を走ります。
ところがその高架区間では、バスの前輪と連動した「案内輪」が、走行路の両側に設置されたガイドレールに誘導されて走る仕組みになっているため、鉄道という扱いになるというわけです。その間運転士さんはハンドルにまったく手を触れないので、初めて見るとびっくりします。
■案内軌条式鉄道の例
- 札幌市営地下鉄
- ゆりかもめ
- 名古屋ガイドウェイバス(大曽根~小幡緑地間)
- 神戸新交通(ポートライナー)
無軌条電車(むきじょうでんしゃ)
道路上の架線(トロリー)から集電した電気で走行する、いわゆる「トロリーバス」。その名の通り見た目はまったくバスと同一ですが、屋根の上にトロリーポールと呼ばれる集電装置が乗っており、基本的には架線のある所しか走れません。昭和40年代までは東京都内や横浜、川崎などでも走っていましたが、現在は富山県と長野県を結ぶ、立山黒部アルペンルートに2路線があるのみとなっています。■無軌条電車の例
- 関西電力(扇沢~黒部ダム間)
- 立山黒部貫光・無軌条電車線(室堂~大観峰間)
鋼索鉄道(こうさくてつどう)
高野山ケーブル(南海電鉄) |
■鋼索鉄道の例
- 高尾登山電鉄(高尾山ケーブル)
- 箱根登山鉄道(箱根登山ケーブルカー)
- 近鉄・生駒鋼索線(生駒ケーブル)
浮上式鉄道(ふじょうしきてつどう)
リニモ(愛知高速交通) |
上記以外の鉄道には、愛知万博の際に会場内の輸送で使用された「磁気誘導式鉄道(IMTS)」(専用区間のみ)などがあります。
たくさんご紹介しましたが、実はまだこれだけではありません。「えっ、こんなものまで鉄道?」と思わず驚いてしまうものが残っているんです。