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100万ドルの夜景は片道5,000円で見る(2ページ目)

青春18きっぷを上手に使えば、東京から北海道へ、なんと片道5,000円でおつりがくる旅が可能!この切符の醍醐味をじっくりと味わえる、そんな乗り継ぎルートをご紹介します。

執筆者:高橋 良算

解説1)上野23:06→0:54高崎<985M・普通・新前橋行>

ムーンライトえちご号
夜行快速「ムーンライトえちご」は青春18きっぷ利用者の強い味方(画像提供:日本の旅・鉄道見聞録
北海道へ5,000円で行く第一のポイントとなるがこの列車です。この次に乗る快速「ムーンライトえちご」は新宿から発車しますが、その発車時刻は23時06分。こんな時、次の青春18きっぷ基本ルールをしっかり認識しておく必要があります。

「乗車船日が翌日にまたがる場合は0時を過ぎて最初に停車する駅まで有効(東京及び大阪近郊の電車特定区間内では終電車まで有効)」

この快速「ムーンライトえちご」が0時を過ぎて最初に停車するのは、翌日0時47分の高崎駅ですから、もし青春18きっぷを使って乗車すると、高崎駅までで1日分を使ってしまうことになります。

しかし青春18きっぷ1日分2,300円に対し、東京都区内~高崎間の運賃は1,890円。これではちょっと損してしまいますね。そこで、青春18きっぷを使うのは「0時を過ぎて最初に停車する」高崎駅からにして、高崎駅までの乗車券(1,890円)を別途購入しておけばよいわけです。

ただし、5,000円以内で北海道へ行くにはもうひと工夫必要です。

よく時刻表を見ると「ムーンライトえちご」の一本前を走る普通列車があることに気付きます。これが「985M・普通・新前橋行」です。この列車は、実は途中駅で「ムーンライトえちご」に追い抜かれてしまうのですが、高崎駅で「ムーンライトえちご」が26分間停車している間に再び追いつくため、楽々と「ムーンライトえちご」に乗り換えることができるのです(ちょっとしたアリバイトリックのようですね!)。

で、この列車(985M)が0時を過ぎて最初に停車するのは、吹上駅。東京都区内~吹上間の運賃は950円なので、ここまでの乗車券を買ってこの列車乗り込み、吹上から青春18きっぷを使用、高崎で「ムーンライトえちご」に乗り換えればよいわけです。青春18きっぷに当日の乗車船日を記入(改札印の押印)するには、列車内で車掌さんに申し出るか、高崎で乗り換える際に改札口の係員に申し出ればOKです。

ちょっと裏技的な方法であまりおすすめするものではありませんが、少しでも安く行くためにはどうしたらよいかを考えるのも、旅のプランニングにおける大きな楽しみの一つ。ぜひ参考にしてみてください。

■ここまでの費用

 東京都区内~吹上間乗車券:  950円
 青春18きっぷ1日分  : 2,300円
 ──────────────────
 合計            3,250円

解説2)高崎1:13→4:51新潟<3763M・快速ムーンライトえちご・新潟行>

高崎からは、夜行の快速列車「ムーンライトえちご」に乗車します。ただし、この列車は全車両が指定席で、自由席はありません。基本ルールでは、青春18きっぷで乗車できるのは「普通列車の普通車自由席」のみです。ただし快速列車の場合は、別途指定席券を購入すれば乗車可能。事前にこの「ムーンライトえちご」の指定席券を確保しておきましょう。

■ここまでの費用

 東京都区内~吹上間乗車券:  950円
 青春18きっぷ1日分  : 2,300円
 ムーンライトえちご指定券:  510円
 ──────────────────
 合計            3,760円


さて新潟から先は、車窓左側に日本海を眺めながら、青森までひたすら鈍行列車の旅が続きます。

そして北海道を目前にした青森駅から先には、青春18きっぷを最大限に活用するポイントが!>>
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