鉄道/季節別のおすすめ鉄道旅行

冬限定の車窓風景・絶景の雪見路線ベスト5(3ページ目)

冬ならではの車窓風景といえば、やっぱり雪景色。この季節に北国の鉄道に乗ると、その厳しくも美しい景色に息をのむこともしばしば。そんな数ある路線の中から、絶景のベスト5路線をご紹介します。

執筆者:高橋 良算

第1位 只見線(ただみせん)

タブレットキャリアを交換する運転士
只見線の安全な運行を支えるのは人間の手(会津川口駅)
もう雪見などと悠長なことは言っていられません。ここに鉄道を走らせていること自体がものすごいことに思えてきます。鉄道を走らせる人々と雪との闘い、そんな言葉が決して大げさではないと思えるのがこの只見線沿線です。雪を見なれない地域に住む方なら、命の危険さえ感じるほどのその凄絶さに息をのむでしょう。

特に県境の大白川(おおしらかわ)駅~只見駅間は、並行する国道292号線が除雪困難で冬期閉鎖になるほどの豪雪地帯。このため、難工事の末この区間が開通し、只見線が全通したのは昭和46年とごく最近のことでした。

冬の間この地域を結ぶのは、「六十里越トンネル」と「田子倉トンネル」という2つの長いトンネルで越える鉄道だけという状態。しかしその鉄道にしても、この区間にある田子倉(たごくら)駅は、春になるまですべての列車が通過します。

また、全長135.2kmという長い只見線を直通する定期列車は1日たったの3往復。いずれも田子倉駅を除いた37駅すべてに停車する鈍行列車のため、その所要時間は4~5時間。しかも区間によっては、途中下車すると次の列車まで6時間待ち、ということも。

走らせるのも、乗るのもそれなりの覚悟が必要な只見線。食べ物と飲み物の事前確保はお忘れなく。

■路線データ
水墨画のような景色
まるで水墨画のような景色(会津川口駅付近)
・JR東日本/只見線(会津若松~小出間)
・営業キロ/135.2km
Yahoo!地図情報





いかがでしたか?全国にはまだまだ珠玉の雪見路線があります。あなたもぜひ、冬が似合う鉄道路線を探す旅に出かけてみませんか。外は寒くても、列車の中はあったかいですよ!
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