さて、またまた週刊アスキーとのコラボ企画が登場です。今回は冬らしく「絶景の雪見路線ベスト5」(12月19日発売号掲載)を選んでみました。やっぱり地域が偏ってしまった感はありますが、どの路線も北国の冬を実感するには好個の路線ばかりです。

しかしながら、夜を徹して行われる除雪作業や無人駅のホームの雪かき、ポイントの凍結を防ぐ作業など、雪深いところに鉄道を走らせるというのは、それだけ苦労も多いのです。ですから冬にこれらの路線に乗る時は、多くの人々の不断の努力によって運行が維持されている、ということをぜひ思い出してみてくださいね。

厳しい自然はなぜか美しい。そんなことを感じさせてくれる5路線を早速ご紹介しましょう。

第5位 上越線(じょうえつせん)

雪の夜の土合駅ホーム
夜のホームに雪がしんしんと降り積もる(土合駅)
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」というあまりにも有名な一節で始まる、川端康成の小説「雪国」。この「国境の長いトンネル」とは、群馬県と新潟県を結ぶ上越線の清水トンネル(全長9,702m)のことで、当時日本で最も長いトンネルとして完成しました。

上越線の沿線には、越後中里、越後湯沢、石打、塩沢・・・と、有名なスキー場のある駅がずらりと並び、中でも「岩原(いわっぱら)スキー場前」「上越国際スキー場前」の両駅は、全国でもここだけの「スキー場」を名乗る駅です。

もちろん上越線と並行する上越新幹線でも同じように上越国境を越えることができますが(というよりむしろこちらが普通でしょうか)、トンネルが多い上にスピードが速いですから、ゆっくりと雪を眺める、というわけにはいきません。

もっとも、現在の下り線は昭和42年に開通した新清水トンネル(全長13,490m)を通りますので、国境のトンネルはさらに長くなっています。また上り線には、勾配を緩和するためにらせん状に線路を敷いた「ループ線」を体験することもできます。

■路線データ
上越線の電車
国境越えを待つ上越線の電車(水上駅)
・JR東日本/上越線(高崎~宮内間)
・営業キロ/162.6km
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第4位 陸羽西線(りくうさいせん)

陸羽西線の車両にあるマーク
陸羽西線の車両には奥の細道マークが
「奥の細道最上川ライン」という愛称が付けられている陸羽西線は、その半分以上の区間で最上川にぴったりと沿って走ります。特に古口(ふるくち)駅~清川駅間では「最上峡」の景勝地を間近に眺められ、幅広くゆったりと流れる最上川の雪景色は格別です。

古口駅で下車して徒歩10分ほどのところに、有名な最上川の舟下りの乗船場があります。冬にはこたつが装備された「雪見船」が運行されており、暖かく舟下りを楽しむことができます。ぜひ途中下車して、列車の車窓と船上の両方から、雪の最上川風情を存分に味わってみてはいかがでしょうか?

また清川~余目(あまるめ)駅間では、遠くに鳥海山を望みながら庄内平野を快走。狩川駅付近では、風力発電の風車が並び独特の景観を作り出すなど、短い時間に見どころが次から次へとやってきて、何度乗っても飽きない路線です。

■路線データ
古口駅舎
最上川舟下りの玄関口、古口駅
・JR東日本/陸羽西線(新庄~余目間)
・営業キロ/43.0km
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最上峡芭蕉ライン観光株式会社
最上川の舟下り定期船を運航しています。



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