鉄道/季節別のおすすめ鉄道旅行

冬限定の車窓風景・絶景の雪見路線ベスト5(2ページ目)

冬ならではの車窓風景といえば、やっぱり雪景色。この季節に北国の鉄道に乗ると、その厳しくも美しい景色に息をのむこともしばしば。そんな数ある路線の中から、絶景のベスト5路線をご紹介します。

執筆者:高橋 良算

第3位 米坂線(よねさかせん)

米坂線のディーゼルカー
米坂線にはディーゼルカーがよく似合う(犬川駅)
米坂線は、山形県の米沢駅と新潟県の坂町駅を結ぶ全長90.7kmのローカル線で、その雪深さは他の路線に引けを取りません。特に紅葉の名所として知られる県境付近の「赤芝峡」は、冬になるとまるで水墨画のようなモノクロの景色に様変わりし、その美しさが静かに胸をうちます。

越後下関(しもせき)駅~越後片貝(かたかい)駅間には、鷹の巣・雲母・高瀬・湯沢・桂の沢という5つの温泉地が密集していて、「えちごせきかわ温泉郷」を形成しています。河畔に建つ鄙びた風情の温泉旅館は米坂線の車窓からも間近に見えますので、この地で1泊しながらのんびりと米坂線をたどってみるのも良いでしょう。

■路線データ
除雪車
雪が激しくなると除雪車も出動(今泉駅)
・JR東日本/米坂線(米沢~坂町間)
・営業キロ/90.7km
Yahoo!地図情報

えちごせきかわ温泉郷
米坂線沿線の新潟県岩船郡関川村にある温泉の紹介ページ。



第2位 飯山線(いいやません)

最高積雪地点の標柱
二階建ての家がすっぽりと埋まる高さ(森宮野原駅)
この飯山線は、最初から最後まで信濃川に寄り添います。「日本一長い川」と小学校で習う信濃川ですが、長野県内では「千曲川」と呼ばれ、新潟県に入ると「信濃川」と名前が変わるのはご存じない方が多いかもしれません。長さとしては「千曲川」部分の方が長いのだそうです。

飯山線沿線は豪雪地帯として知られ、以前は鉄道も雪崩などによる被害が頻発していましたが、様々な工夫により近年では被害は減少しているようです。飯山線に乗ると、トンネル以外に「スノーシェッド」(雪崩よけの雪覆い)などの防雪施設を数多く見ることができます。

また、長野県内最後の駅となる森宮野原(もりみやのはら)駅では、昭和20年2月12日になんと7m85cmという驚異的な積雪を記録したということで、ホーム横にその高さを示す標柱が建てられています。これでは周辺の建物はすべて雪に埋まってしまったでしょうね。通りかかったらぜひ見上げて、当時の鉄道を守っていた人々の苦労に思いを馳せてみてください。

■路線データ
飯山線のディーゼルカー
静寂の中静かに列車が到着する(森宮野原駅)
・JR東日本/飯山線(豊野~越後川口間)
・営業キロ/96.7km
Yahoo!地図情報



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