終着駅らしからぬ新十津川駅
かつてはこの先に線路が延びていた |
駅舎もとてもこぢんまりとしたもの。とはいえ1日に3本の列車しか発着しないのですから、きちんとした建物があるだけ幸運と言って良いかもしれません。こんな小さな駅舎にも暖房用の灯油タンクが設置されていますから、かつては駅員がいる駅だったことが伺えます。
発車時刻までしばし休憩 |
到着した列車は約10~25分程で折り返していきますが、運転士さんもその間特にすることがなく手持ち無沙汰なのか、ホームに出てのんびりと発車時刻を待っているようでした。
新十津川の「新」にこめられた意味
ところで、この駅のある新十津川町には、こんな歴史があります。『明治22年8月、奈良県吉野郡一帯で数日間に渡って降り続いた豪雨のため大水害が発生。壊滅的な被害を受けた十津川村を含むこの地域の600戸約2,500人の住民たちは、生活再建を求めて北海道へと移住を決意。船、汽車、そして徒歩で約1,200km離れた北海道の地へ入植、第二の故郷を建設することを誓い「新十津川村」と名付けた……』
どの名所も駅から遠いのが残念 |
「ふるさと公園」内にある「新十津川物語記念館」では、この小説について詳しく知ることもできますが、新十津川町で見るべきスポットはどれも新十津川駅からだいぶ離れているため、列車だけでは訪れにくいのがちょっと残念です。
ところで、新十津川駅を列車で訪れる方に、とっておきの裏技を伝授しましょう!
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