年末チャネル横断コラボ企画!
当サイトでは「歴史の息づくレトロ駅舎」ベスト5
色々なことがあった2005年、そして新しく迎える2006年も様々な事が起こりそう。あまりにも多くの情報に埋もれないためにも、何が本当にオススメなのかチェックしておきましょう。ガイド32名のコラボレーションによるランキング形式で、わかりやすくご紹介します!>>ランキング記事一覧はこちらこの企画は2005年7月に週刊アスキーとAll Aboutガイドとのコラボ企画用に書き下ろした記事ですが、「レトロ駅舎」は鉄道旅行を愛する人にとって永遠のテーマ!ということで、年末コラボ企画にも参加させていただくことになりました。
【INDEX】
全国にはおよそ1万もの駅があるといいます。しかしひと口に駅と言っても実に様々。1日に数百万人が利用するターミナル駅、1日に数本しか列車が止まらない峠の駅、1年間に2日しか営業しない海辺の駅・・・そしてそんな「駅」を語る時に欠かせないのが何といっても「駅舎」です。駅が様々なように、駅舎も多種多様な姿で旅人を迎えてくれます。
さてこの度、週刊アスキーとのコラボ企画で「情緒のあるレトロ駅舎・ベスト5」をガイド高橋の独断と偏見で(?)選定することになりました(7月12日発売号掲載予定)。情緒のある駅舎とひと口に言ってもこれまた色々な捉え方がありますが、今回は駅舎ウォッチングの基本中の基本としてどうしてもはずせない、5つのレトロ駅舎をご紹介します。
そもそも駅舎という建物は、その駅を取り巻く時代や環境が変われば、それに適応するため次々と建て替えられていってしまう性格のものです。しかし今回ご紹介するのは、単に運が良かったから残ったというだけではない、「残るべくして残った」重みのある駅舎ばかりです。
さあそれでは、一度は見ておきたい駅舎界の重鎮たちを5位からご紹介しましょう!
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第5位 宇治山田駅
宇治山田(うじやまだ) ■所在地:三重県伊勢市 ■路 線:近鉄・山田線 ■開 業:1931(昭和6)年3月17日 ※国指定登録有形文化財 |
鉄骨鉄筋コンクリート造の3階建てで、向かって右端部分には5階建ての塔がそびえます。間口が約120mもあるため、駅舎の全貌を写真に撮るのはなかなか大変です。正面から見ると駅ビルに見えますが実は高架駅で、ホームは3階にあります。かつてはその高架上にバスが発着し、駅舎の外に出ることなくホームで直接バスに乗り換えることができたといいます。
そうした壮大さの反面、「テラコッタ」と呼ばれる素焼きの陶器を使った壁面装飾や、柱や建物入口など随所に見られる繊細な装飾が多用され、細部にも手抜きはありません。壮大さと繊細さを兼ね備えた味わい深い駅舎といえます。
第4位 西岩国駅
西岩国(にしいわくに) ■所在地:山口県岩国市 ■路 線:JR西日本・岩徳線 ■開 業:1929(昭和4)年4月5日 |
この駅舎の見どころは、何といっても錦帯橋をモチーフにしたデザインが取り入れられているファサード(建物正面)。駅開業50周年を迎えた1979(昭和54)年に駅舎の永久保存が決定され、内部の改装や外観の修復がおこなわれました。しかしその後駅員がいない無人駅となり駅舎の荒廃が心配されましたが、現在は駅の事務室を利用した「ふれあい交流館西岩国」が設置され、地元のイベントなどに利用されています。
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