鉄道/鉄道関連情報

やっぱり「リニモ」に乗りたい!

愛知万博の交通アクセスで話題の「リニモ」。しかし開幕前には「乗車待ち時間90分」といった状況が発生するなど、マイナス面がクローズアップされることも。はたして実際の所「リニモ」ってどうなんでしょうか?

執筆者:高橋 良算


リニモ
何かと話題の「リニモ」
今回の万博アクセスで最大の目玉とも言えるのが「Linimo(リニモ)」ですね。この「Linimo(リニモ)」というのは愛称で、正式には「愛知高速鉄道東部丘陵線」といいます。まあ難しい名前はさておき、とにかく開幕前から色々な話題を振りまいてくれています。

名古屋市営地下鉄東山線と接続する「藤が丘」駅から、愛知環状鉄道線と接続する「万博八草」駅間の8.9km、全部で9駅を、約15分で結んでいる「リニモ」。

乗り物としてはどうなの?輸送機間としてはどうなの?色々疑問はあると思いますが、その辺り、まずは乗って確かめてみることにしましょう。

宙に浮いて走る「磁気浮上式」

注目の理由は、なんといっても日本で初めて実用化された「磁気浮上式リニアモーターカー」ということにあるでしょう。

リニモの軌道
リニモの軌道部分
磁気浮上式とは、車体に取り付けられた電磁石に電流を流し、レールに向かって生まれた吸引力によって、車体を浮かせる仕組みのこと。その浮いた車両を推進させるのに使われるのが、「リニアモーター」です。

リニア(linear)は「直線の」「直線的な」という意味で、回転モーターを平に伸ばした、直線的なモーター(リニアモーター)で推進させるので、リニアモーターカーというわけです。

すなわち「電磁石で浮かせた車体をリニアモーターで推進」させているのが、リニモということになります。

リニアモーターカーと言えば、愛知万博にも展示されている、山梨県の実験線でJR東海が開発中の高速走行用の車両を思い浮かべますよね。でも今回実用化されたリニモは、最高時速が約100km。リニモは、新幹線のような長距離を結ぶ大量輸送のためではなく、地域の足となる「中量」輸送の交通機関として開発されています。

リニアモーターカーの技術的なことをもっと知りたい方はこちら

→ 次ページで、藤が丘駅からお待ちかねのリニモに乗車します。
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