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「日本一のモグラ駅」の正体とは(2ページ目)

JR上越線の土合(土合)駅は、「日本一のモグラ駅」として有名です。果たして、モグラ駅とは一体どのような駅なのでしょうか?そして時刻表の謎の注意書きとは……?

執筆者:高橋 良算

462段の階段を「登頂」

これだけの地下深い建造物にもかかわらず、エスカレーターやエレベーターといったものは設置されていません。でも当初はエスカレーターを設置する計画があったそうで、広い階段の左側には、そのためのスペースがちゃんと確保されています。

ベンチ
途中にはベンチが
「鉄道バリアフリー法」などどこ吹く風、といった階段は、5段上っては踊り場、という繰り返しで頂上へ。各段の左端にはご丁寧にも段数がふってあって、今何段目かがすぐわかるような工夫(?)もなされています。ちょうど265段目には、休憩用のベンチを置く配慮も。

意気揚々と上り始めたものの、300段を過ぎるころからペースダウンしてきて、462段を上りきり、ようやく頂上にたどり着いた時には汗をかいていました。連絡通路を通り、無事改札口に到着しましたが、よほど元気のある時でないと、この階段を10分で上がるのは難しいような気がします。

土合駅舎
トンガリ屋根が印象的な地上の駅舎
夏は、谷川岳登山の入口として多くの登山客やハイカーが利用する駅。今はさすがにそのような人たちはいませんが、車で来て、階段を下りて行った若者グループに出会いました。結構そのような見学者がいるようですが、無人駅で、券売機などもありませんので、事実上見学は自由ということになりますね。

この「モグラ駅」、皆さんもぜひ体験してみてはいかがでしょうか。ただし、体力に自身のある方は下り列車で、そうでない方は上り列車で行く、というところがポイントですよ。

土合駅データ
所在地:群馬県利根郡みなかみ町大字湯檜曽字土合
開業:1936(昭和11)年12月19日
下りホーム開業:1967(昭和42)年9月(新清水トンネル内)
下りホーム標高:653.7m
下りホームと駅舎との標高差:70.7m
下りホームから改札までの距離:481m(階段部分338m+地上部分143m)
下りホームへの階段:486段(462段+24段)
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