3つの種類から選べる車内
2階席は青色のシート |
グリーン車の座席は回転クロスシート(足元のペダルを踏むと、くるっと回転する座席)で、もちろんリクライニングもします。テーブルも付いていますから、弁当を食べるのにも困ることはありませんし、お茶だって置くことができます。
室内は(1)1階席(2)2階席(3)車端部席、の3つに大きく分かれます。座席自体は、布地の色が違うくらいで、どの席もほぼ同じです。
- (1)1階席
- 車内に入って階段を数段下りたところが1階席です。1階席は通常よりも座席の位置が低く、少し暗くなるため、頭上に読書灯が付いています。
- (2)2階席
- 反対に、らせん上の階段を上がった2階席は、屋根まで回り込んだ窓のために明るく、通常より高い位置にあるため眺望が良くなっています。
- (3)車端部席
- ここは、通常の車両と同じ高さの座席です。この部分には網棚が付いています。
料金は距離だけでなく、利用日・購入場所によって異なる!
さて、今回グリーン車をおススメするのには、移動空間としての快適さということのほかに、もう一つ理由があるんです。それはその料金設定です。グリーン車に乗るためには、普通乗車券のほかに、グリーン券が必要です。首都圏の普通列車のグリーン料金は次の表のようになっています。
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このように、乗車前にあらかじめグリーン券を買うと、車内で買うより250円安く、さらに平日よりも休日に乗る方が200円安いという料金設定になっています。
これを、例をあげて説明してみましょう。
(例1)水曜日、事前にグリーン券を買わずに横浜~新宿間に乗車した場合
- 水曜日 → 平日料金
- 事前にグリーン券を買わず → 車内料金
- 横浜~新宿間の営業キロ → 32.6km
(例2)日曜日、事前にグリーン券を購入して上野~熊谷間に乗車した場合
- 日曜日 → ホリデー料金
- 事前にグリーン券を購入 → 事前料金
- 上野~熊谷間の営業キロ → 64.7km
このようになります。
遠くへ行くほどおトク感が
ここでもう一つ注目したいのは、51km以上なら、いくら乗っても同じ料金だということ。例えば湘南新宿ライン経由で、約190kmある小田原から高崎まで直通する列車がありますが、これの全区間に乗っても、51km以上の料金でOKなのです。これはとってもおトク感があります。
また、改札を出ないで同一方向の列車に乗り継ぐ場合には、通しのグリーン料金で乗車できますから、最大限おトクになる乗り継ぎを探してみるのもまた楽しいかもしれませんね。
→そんなグリーン車に乗る時の注意点を伝授します!