選ぶポイントは?
ネットワークメディアプレイヤーを選ぶときのポイントは、LANの形式と対応ファイル形式の2点が重要ポイントになります。
1・どのようなLAN形態に対応しているか
2・再生・表示できるファイル形式はどのようなものか
たとえば、先にも触れたように、リビングで利用したいがLANケーブルは使いたくないというような場合は、無線LAN対応のネットワークメディアプレイヤーがベストです。また、とくに無線LANは必要ない、あるいは家庭が無線LANに対応していないという場合なら、有線LAN対応の機種を選んでください。
もう1つ、ネットワークメディアプレイヤーが再生できるファイル形式も重要になります。たとえば、パソコンにテレビチューナが搭載されており、これで録画した映像を見たいというのであれば、録画されているファイル形式を再生できるネットワークメディアプレイヤーを選ぶ必要があります。
一般的にMPEG-1、MPEG-2に対応していれば問題ありませんが、DivXやXviD形式で圧縮・保存したデータも結構あるというような場合は、これらのファイル形式に対応した製品を選んでください。
基本的な性能に関してはほとんど差がないので、性能である程度絞り込んだら、あとは見た目のデザイン、大きさで決めるというところでしょうか。ただ、現在は家庭が無線LANに対応していなくても、将来的に導入するかもしれません。ですので、無線LANに対応している機種を選んでおくというのも、有効な選択肢だと思います。
「DLNAガイドライン」について パソコンやモバイルデバイスとデジタル家電などを簡単に接続し、デジタルコンテンツを手軽に共有できるようにしようという規格があります。それが「DLNAガイドライン」と呼ばれるもので、このガイドラインに準拠した機器同士なら、ケーブルをつなぐだけで特別な設定なしに、相互接続ができます。 現在では、まだDLNAに対応した製品は少数ですが、今後はDLNA対応が主流になるでしょう。 ▲DLNAガイドラインに準拠した、ソニーのネットワークメディアプレイヤー「VGP-MR100」 |
どのように使うの?
ここで、簡単にネットワークメディアプレイヤーを利用するときの手順をご紹介しましょう。ここで利用しているのは、アイ・オー・データ機器の「AVLP2/DVDG」です。無線LANの環境設定が終了してしまえば、あとはネットワークメディアプレイヤーのメニューからファイルを選ぶだけです。
また、パソコン側での設定は、基本的には付属するサーバソフトをインストールするだけでOKです。Windows XPなら、標準の「マイ ピクチャ」や「マイ ミュージック」などのフォルダに保存されているデータが、再生・表示されるように初期設定されています。
なお、ここで表示される画面は、すべてテレビに表示されるものです。
▲無線LANの設定をおこなう。なお、パソコンにはネットワークメディアプレイヤー対応のサーバソフトをインストールしておく。 |
▲サーバプログラムをインストールしてあるパソコン名が表示されるので、これを選択する。 |
▲再生したいデータが保存されているフォルダを選択する。 |
▲再生・表示したいファイルを選択する。 |
▲選択したファイルが、テレビに表示・再生される。 |
パソコンに撮り貯めた映像データがたくさんある場合、いちいちDVD-Videoなどを作成するのも面倒です。そのようなときは、こうしたネットワークメディアプレイヤーを利用し、簡単に大画面で再生してみてはどうでしょうか。
最後に画質について一言。50インチのプラズマテレビで利用していますが、MPEG-2形式であれば、DVD-Videoを見ているのとほぼ同じです。MEPG-1などは画質的には苦しいですが、ケースバイケースで画質を選択して保存すれば問題はありません。