節約/光熱費の節約

電気代は夜の方が安いってホント?

「深夜電力」なんて言葉をよく耳にしますが、夜の電気は安いのでしょうか?

和田 由貴

執筆者:和田 由貴

節約ガイド

電気料金は時間帯によって違うのか?

時間帯電灯
読者の方よりご質問をいただきました。(掲載のご承諾をいただいております)

『よく夜中に電気を使うと料金が安いという話を聞くのですが、本当なんでしょうか。もし本当だったら、できるだけ夜中に電気を使った方が良いのでしょうか。』

さて、皆様はこの読者さんのご質問の内容のようなお話は聞いたことがありますか?たしかにテレビコマーシャルなどでも「深夜の電力を使って…」というフレーズはよく耳にしますよね。これは夜中の方が電気料金が安いから??

早速ですが、お答えします。
夜中の電気料金は安い場合もあるし、日中と変わらない場合もあります。

より詳しく言うと、契約しているプランによって、夜中の電力が安いかどうかが決まっているのです。

従量電灯と時間帯電灯


まず、皆さんのご家庭に届く電気料金の明細書をご覧になってみて下さい。一般のご家庭ではほとんどが「従量電灯」と契約プランの欄に書いてあると思います。

この「従量電灯」というのは、毎月の電気使用量によって段階的に料金が設定されているプランです。多く使えば使うほど、段階的に料金が上がる仕組みになっています。このプランをご契約のご家庭では、時間帯によって電気料金が変わることはありませんので、深夜帯に電気を使用しても安くはならないのです。

時間帯によって料金が変わるプランというのは、各電力会社によってプラン名は違いますが「時間帯電灯」というものになります。この時間帯電灯は、一般家庭向けのプランは大きく分けて2種類。オール電化住宅や電気式給湯機を使用しているの世帯が契約できるプラン。もう一つはどの世帯でも契約できるプランです。

まず、前者のプランについては、すでにオール電化住宅や電気式給湯機をお使いのご家庭ならば契約されていることと思いますので割愛します。

もう一つの方の時間帯電灯は、契約者自身が、我が家のライフスタイルは夜型なので夜の電気を安く使いたい、と思えば任意で従量電灯から変更することができます。この契約プランに変更すると、各電力会社のプランによって異なりますが、深夜帯の電力は従量電灯の料金に比べ60~70%も安くなるものがほとんどです。これはかなりの節約になりますよね。

ですが、こちらのプランには2つの落とし穴があるのです。


2つの落とし穴とは?⇒次ページ
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