見直されている打ち水の習慣
打ち水大作戦に参加しよう |
「打ち水」とはそもそも昔からの日本の風習で、水を道路や庭、玄関先などにまくことで埃を抑え、来客などのために家の周囲を清める意味合いを持つものです。同時にまかれた水によって涼しく感じるため、夏場は涼気を取るためにも「打ち水」という習慣がありました。
ヒートアイランド現象や地球温暖化が深刻化する近年、この打ち水による涼気の効果が見直されています。
打ち水の効果
都内で散水可能とみなされるエリア1平米あたり1リットルずつ水が撒かれたら、気温は2℃から2.5℃気温が下がるという試算を土木研究所(現独立行政法人)という機関の木内豪・福島大学助教授らが発表。これを実際に検証してみよう、ということで2003年8月25日正午大々的に実施されたのが『大江戸打ち水大作戦』です。この年の大江戸打ち水大作戦では、実際に大手町で2.2度、練馬で2.4度気温が下がりました。 机上のデータだけではなく、こうして大規模な検証の結果、効果が実証されたわけです。
そして気温が2度下がった場合、最大4%程度の電力の削減が期待されるといわれていますので、その省エネへの効果もかなり期待できるものといえます。
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