庶民の味方「第3のビール」
夏はやっぱり… |
先日増税が行われた「第3のビール」ですが、やはりビールや発泡酒に比べればまだまだお手頃。今回はそんな庶民の味方「第3のビール」ってそもそも何?というところをお話したいと思います。
第3のビールはビールではない
ビールは「麦芽」「ホップ」「水」を原料に発酵させて作られたものです。発泡酒は麦芽の比率が少ないもの。ですが、第3のビールの場合麦芽は使用されていませんので、実は全く別の飲料なのです。麦芽を使用していないというといったい何を使用して作られている物なのか、というのが気になるところですが、トウモロコシ、えんどう豆タンパク、大豆タンパク、大豆ペプチドなどが麦芽の代わりに原料として使われています。(例外としてサントリースーパーブルーなどは、発泡酒にスピリッツを加えて作られているので、こちらは麦芽が原料として使われています。)ひとくちに「第3のビール」といっても、このように原料は様々。なので味も様々なのです。
またアルコール分ですが、こちらはビール、発泡酒、第3のビール共に5%~5.5%程度(一部ダイエット系を除く)になっていますので、第3のビールだからと言ってアルコールが薄いということではありません。
第3のビールはなぜ安い?
結論から言ってしまえば、税金が安いから安いというのが一番の理由でしょう。まずこちらの図をご覧下さい。これは1缶(350ml)あたりいくらの税金がかかっているかを表したものです。これを見るとビールが非常に税率が高いのがわかります。
では試しに希望小売価格から税額を引いてみた場合、この3者はどのくらいの価格差があるのかを計算してみましょう。
ご覧いただいた通り、やはりビールの価格は一番高いのですが、実はそれほど大きな差はなく、発泡酒と第3のビールにいたってはほぼ同額くらいだということがわかります。
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