IHクッキングヒーター/IHクッキングヒーターのお試しレビュー

IHクッキングヒーター体験・その2(パナソニック)(2ページ目)

IHクッキングヒーター体験・第2弾。IHのパワーをコントロールする技術が進化し、新しい機能が搭載された新製品をご紹介します。

執筆者:戸井田 園子

“光火力センサー”は、高性能なブレーキ!

実は、IHクッキングヒーターの最高出力は3.0kw。しかし今までは、この最高出力は「湯沸かしモード」にしか使用していませんでした。というのも、IHは火力が強いため素早く温度が上がってしまいます。水は加熱しても通常沸騰して最高100度ですが、フライパン調理など300度以上になる可能性のある調理時には、あえて最高出力を2.5kwにしていたのです。

IHは電気ということで「火力が弱いのでは?」と思われがちですが、そもそもIHの【2kw】はガスのハイカロリーバーナー(4000Kcal)並みの火力!すでに十分な火力があるのですが、“光火力センサー”を採用したことで、瞬時に温度を検知してパワーをコントロールできるようになりました。その結果、湯沸かし以外のモードでも3.0kwが使えるようにり、さらにハイパワーになったのです。

“光火力センサー”の効果を簡単に言えば「高性能のブレーキが搭載されたので、高出力が使えるようになった」というイメージ。確かに、高出力で加熱できても、温度検知が遅ければ加熱しすぎてしまいます。「検知速度が速くなること=高出力が使える」というのは、納得の理論ですね。

この“光火力センサー”は、既に以前の機種から搭載されていましたが、新製品ではセンサーの検知温度を、高温(約300℃付近)と予熱温度の2段階、設定することにより、次の2つのことができるようになりました。


■高温~煽り調理を可能に!
<野菜炒め時のフライパン内部中心温度の変化※松下電工(株)IHホームページ資料より
野菜炒め時のフライパン内部中心温度の変化※松下電工(株)IHホームページ資料より
今までIHクッキングヒーターの場合、鍋底を離すと温度が下がってしまうため、フライパンの「煽り」調理はできないと言われていました。しかし“光火力センサー”が搭載されたことで、温度の低下を検知すると、素早くフルパワーで加熱して温度を戻すことができるため「煽り」調理ができるようになりました。また食材の投入などで温度が下がることも軽減され、ほぼ一定の温度で高温調理ができ、料理をおいしく仕上げることができるようになったそうです。

■低温~予熱モード搭載
こちらは、予約に最適な状態をお知らせしてくれる機能。高火力で一気に予熱温度まで立ち上げ、“光火力センサー”が適温を検知すると音声でお知らせして、パワーをコントロール。5分間この温度を保ち、予熱に最適な状態をキープしてくれます。予熱不足や予熱のし過ぎが無くなり、食材投入のタイミングも分かる便利な機能と言えるでしょう。適切な予熱は、料理の出来栄えに大きく影響するとか!これで料理の腕も一段とアップするそうです。
※松下電工(株)IHホームページ資料より
予熱のイメージ。予熱温度に達すると音声でお知らせ。5分間適温をキープします。※松下電工(株)IHホームページ資料より





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