ストーカーの対策/ストーカーの対策

都市部では面識のない人によるストーキングが増加 都市型ストーカーとは?(2ページ目)

ストーカーといえば元恋人や元夫など、面識のある人物が大部分ですが、都市部においては面識のない人物によるストーキング被害が増加しています。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

都市型ストーカーの種類

私は「都市型ストーカー」を、以下の3つに分類しています。

#ファンタジー型
いわゆる「スターストーカー」といわれるように、テレビで見る有名人などをストーキングする、「あこがれ」や「好意」、レベルによっては「恋愛感情」ともいえる気持ちから発する行為で、「空想」つまり「ファンタジー」に突き動かされるもの。

街を歩いていて、あるいは何らかのきっかけから好みの異性を見つけて、ふらふらとついていくことから始まり、「見ていたい」「すべてを知りたい」でも、交際を申し込むことも出来ず、遠くから眺める。住居をつきとめ、手紙を盗んだりして、プライバシーをのぞく、「見ているだけ」ではなく、手を伸ばせばその人の生活の一部が、案外簡単に手に入る、という現実の行為と感情が交錯する「ファンタジー」がストーキングを増長させるのではないか。直接の関わりを持たない場合が多く、被害者が行為者を特定しづらいため、ファンタジーは持続し、長期化する傾向がある。

#リベンジ型
たまたますれ違いざまにぶつかっても謝罪しなかったとか、割り込みをしたとか、何か小さなことでも気に入らない行為、被害者にとっては記憶にも残らないような行為が怒りを買い、尾行していやがらせをするようになる。これはただ「虫の居所が悪かった」などのささいな理由であっても、そこにエネルギーを注ぎ、「復讐」つまり、リベンジを試みるというもの。

また「別れた恋人に似ている」「昔フラれた人に似ている」「子供の頃、いじめを受けた相手に似ている」など、たまたま被害者にとってはまったくの偶然で、責任のないことであっても、行為者にとっては「代わりに復讐してやる」「似ているからいじめ返してやる」という、「代償リベンジ型」ともいうべきもの。

#ゲーム型
対象には、好意や恋愛感情、悪意、敵意といった感情は持っていないが、あたかもゲーム機でゲームをするような感覚で、ターゲットを決めてストーキングをする。被害者が悩んだり苦しんだりする様子を見て快感、他者を支配するという満足感を得る。被害者=ターゲットには感情を持っていないので自分の達成感を感じたら、あるいは飽きたらやめるというような気まぐれな様相がある。


>都市型ストーカーの被害は避けうるか?>

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