もてなしの極みを感じるロイヤルバー。マティーニはいかが?
ホテルには2箇所のバーがあります。ひとつは最上階10階にある見晴らし抜群のバー“クラウンラウンジ”。夜景が楽しめるとあってカップルや女性に人気です。
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落ち着いた雰囲気のロイヤルバーは一人で訪れる人も多いとか |
そして、もうひとつ、忘れてならないのがホテルの1階にある落ち着いた雰囲気の
“ロイヤルバー”。こちらは初代チーフ・バーテンダーで、ミスターマティーニと呼ばれた今井清氏が、自らのこだわりで設計したバー。店内は開業当時のまま、ノスタルジックな時間の流れを感じます。
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開業当初のバーコートを身にまとい腕を振るう石川栄氏 |
ここを訪れたらやはり注文したいのがマティーニ。
「レシピは簡単なのですが、シンプルがゆえに難しくバーテンダーの力量が問われるカクテルです。」と語るのは、カウンターに立つロイヤルバーのマネージャー石川 栄氏。
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グラスも今井氏がマティーニ用に作ったオリジナル。通好みのきりっとした味わい。 |
丸の内という土地柄、海外の要人や、海外出張が多いビジネスマン、政財界の大物なども多く訪れたロイヤルバー。そんな世界を舞台に活躍している人が「今井のマティーニが一番」と常連になったといいます。今井氏の思いが脈々と受け継がれた伝説のマティーニ。確かな味わいを是非に(※結構強いお酒なので、自信のない方はジンフィズなどがおススメです)。
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パレススペシャルNo1は、美しいグリーン。 |
そして、ここを訪れたらお酒だけでなく、機能的でホスピタリティ溢れる店内にも注目を。例えば通常バーカウンターは壁と平行にまっすぐ配置されますが、ロイヤルバーのカウンターは斜めになっています。
「これは、バーテンダーからカウンターのお客様の顔が見えやすいようにという配慮から設計されました。カウンターに立つと、店の入り口から、フロア席、そしてカウンターに並ぶお客様・・・すべてが見渡せるようにできています(石川氏)」
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ライトアップされた冷蔵庫にはグラスや材料が冷やされている |
他にも今では当たり前のグラスや器材、そしてカクテルの材料を冷やすということも、今井氏が始めたとのこと。丁度カウンターに座ると、目線にグラスが冷やされている冷蔵庫があるのですが・・・・
「このグラスが入った冷蔵庫、実はお客様が目でも楽しめるようにとライトアップしているんです。通常バーといえば、お酒のボトルだけが並んでいますが、冷蔵庫の扉はすべて透明でお客様に中に何が入っているかわかるように。またカウンターの中もお客様から見えるようになっています。こうなると私どもも綺麗に整頓し、何をするにも緊張感を持ちますし、お客様も興味を持ってご覧になっているようです(石川氏)。」
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カウンターは斜めに配置。カウンターは角度がついていて肘をついてくつろげる |
他にも、カウンターの角は、傾斜がついているのですが、これは肘をついて寛げるようにという今井氏のアイデアとのこと。こんなもてなしの心意気が溢れるロイヤルバーでは、休館を迎える1月末日まで
“伝統を継承する男たち”を開催(毎日18時~20時)。
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伝統を継承する男たち(毎日18時~20時) |
今回お話を伺った石川氏をはじめ、今井清氏より直接指導をうけた7名のバーテンダーが、開業当時の白いバーコートをまといカウンターで出迎えてくれます。歴史あるおもてなしやプロの心意気と技術を体感しに、出かけてみてはいかがでしょう?
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石川栄氏。初めてお越しのお客様はカウンターへどうぞ。とのアドバイス |
お一人でも、バーに行ったことがない方も大丈夫。是非この機会に足を運んでみてください。
※石川氏に聞いたバーを楽しむための秘訣は、
こちらでご紹介しています。
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