イラク攻撃が落ち着いたと思ったら、今度はSARS(重症急性呼吸器症候群)。海外旅行にも大きな影を落としています。
今回は、旅行者の為に、そもそもSARSってなんなのか?今どういう状況で、各国はどのような対応をしているのか?旅行をする際に気をつけなくてはいけないことはなんなのか?などを、まとめてみました。
※この記事は5月1日現在の状況をもとに掲載しています。新型ウィルスの為状況は日々変化しますので、最新情報は記事の後ろにあるリンクよりご確認ください。
※この記事は、海外旅行の是非をお伝えするものではありません。最終判断はご自身で行ってください。
◆ M E N U ◆
●SARSの症状と感染源p1
●現在の国別感染状況&各国の対策p2
●海外旅行へいくべきか?否か?p3
●旅の途中で、旅が終って・・あれ?と思ったらp4
◆SARSの症状と感染源◆
新聞などで皆さんご存知かとは思いますが、おさらいも兼ねて少しだけ、SARSについてまとめておきます。
●SARS流行の発端
SARS(正式名称:重症急性呼吸器症候群)の感染が騒がれ始めたは、3月下旬。中国の医師が泊まった香港のメトロポリタンホテルで感染が広がったのが発端です。
●SARSの原因と症状、死亡率
原因は新種のコロナウィルスともいわれていますが、真相はまだまだ解らないというのが正直なところでしょうか。
主な症状は、高熱、痰を伴わない咳、息切れ、呼吸困難など。頭痛、筋肉のこわばり、食欲不振、全身倦怠感、意識混濁、発疹、下痢など他の症状が見られることもあります。潜伏期間は現在のところ16日と発表されています。また、最近になって熱を伴わない症状の患者も出現している模様。
死亡率は、現在6・5%前後と発表されていますが、香港では10%以上が死亡、20%余りの人が人工呼吸器なしでは生きられない状況であり、WHOも今後死亡率は上昇するとの見解。
●SARSの感染ルート
そう・・・これが問題なのですが・・飛沫感染(咳やくしゃみなどによる感染)は、ほぼ間違いないとして、現在疑われているのが、”空気感染””接触感染”などです。
空気感染があるとすれば、空気の再利用をしている飛行機や、列車や締め切った空間などでの感染の可能性がありますし、接触感染があるとすると、感染者が触った物・・たとえばエレベーターのボタンなどを、その後に触っただけで感染してしまう可能性があります。
SARSの恐ろしいとことは、尋常ならぬ感染の強さとその感染源が特定されていないことにあると思われます。